街を訪ねて三千里
森はいいぞ〜確認はお早めに
コータは神様と別れ、フィルロードの大地へと降り立った。
周りは木々が多く乱立する森林。時折、小動物が小首を傾げている。
ただ地球とは違い、ここには魔物というのがいる。僕みたいな子供は、良い標的だろう。
とりあえずこの森を知るために、フィルロード百科事典を取り出すことにする。
「確か思い浮かべれば良かったんだよね。」
すると、ポンっと百科事典が手元に現れた。もっと分厚いかと思ったら、意外に薄くて軽い。
周りを警戒しつつ、事典を開く。
白紙でした。
いや、よく見ると真ん中に四角い枠がある。その横には、虫眼鏡みたいなマークもある。
この四角い枠に調べたいことを入力しろってことかな?
とりあえず、触れてみよう。
すると、半透明だけど地球でよく見かけたキーボードが表示された。
これで入力するみたいだ。あ、音声入力モードもある。
あれ、でも、どう入力したら良いんだろう?そもそもこの森の名前分からない。
「コータの現在地っと‥」
これでどうだ?
「おぉー、表示されたぁ! えぇと、『ユーリル大森林』かぁ。位置的には少し頑張って歩けば、森を抜けて道があるのか」
森の奥に転移されてたら、どうしようと思ったけど少し安心。
「えーと、他の情報はあるかな?」
場所・ユーリル大森林
生息する魔物(現在地付近)
・ゴブリン(乙女の天敵1)
・コボルト(可愛いけど油断大敵だぞ)
・スライム(ヌルヌル。乙女の天敵2)
・オーク(乙女の天敵3)
・モウウルフ(好戦的。肉が美味い)
食べれる物
・オーレ(静岡県産温州みかん味)
・アプル(青森県産りんご・ふじ味)
・ハーニの樹液(秋田県産純粋はちみつ味)
追伸
まずはキャンプセットを出すと良いです。テント周辺に結界が張られるので、安全確保出来ますよー。
あと、奥は初期レベルのコータさんでは厳しいです。せめて、30レベル以上上げないと大変ですよー。
無理しちゃダメです。良いですか、メっですよ!
貴方の神様より
んー、色々言いたいことはあるけど‥
「ありがとうございます、神様。」
僕は、早速キャンプセットを取り出す。
ワンタッチ式テントなので、直ぐに組み立てれました。本当にありがとうございます。
周囲2mまでが結界の範囲だそうなので、そこから出ないようにしよう。
調べることは、まだまだある。
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