綺麗な目
青みがかったその影は、きっとネモフィラを食べたから。
覆いかぶさった雲に安心して、木立で一人、手を合わせた。
透明な水たまりを真黒い目で覗き込むと、そこには何があっただろう。
手付かずの箱の奥底は、ただ、きみだけが知っている。
隠したラピスラズリを渡したならば、また言ってくれただろうか。
水晶の粒を落として、寒い針葉樹の林の中、手を合わせた。
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