出発までは長かった : 妖魔神伝--紅眼の巫女--2
ごとう有一
序 いままで
デパートに勤めている友達、藤山と、次の飲みの話を、電話でしていたとき、突然、話が変わった。
「あっ、そう言えばな、宝石売り場に、メチャきれいな人が来てるんだぜ…」
藤山、話したくってしょうがなかったようだ。
「あそこまできれいだと、一見の価値はあるねぇ。
お前のバイト、どうせ午前中で終わりなんだろう。
… えっ?最近は3時頃まで? そんなの同じようなもんじゃないか…。
まあ、いいから、帰りに、是非、寄ってみなよ。
… うん、1階の宝石売り場。
その人、展示特売会の関係で、1週間くらいしかいないからな」
とのことで、さっそく、翌日に行ってみた。
確かに…、と言うことで、それと、なぜか妙に気を引かれるところもあって、
まあ、なんて言うのかな、女神様を拝むような気持ちで、とでも言うのかな、
そんな気持ちで、それからは毎日、バイトが終わるとデパートへ。
でも、4日目に、思わぬハプニングが起きて…。
えっ? おれ、犯罪者なの?
まあ、それからは、ラッキーだったと言うことで…、いや、そんな軽い言葉では納得できないな、そう、運命、とでも言うのか、おれにとってはすばらしく幸運な出来事の流れの中で、その日から1週間経ったら、『メチャきれいな人』あやかさんは、なんと、おれの嫁さんになっていた。
この経緯については、『17センチ3ミリ』で詳しく話した通りなんだけれど…。
(できれば、そちらから読んで下さい。題は『17センチ3ミリ』です。
173ミリ、1(ヒト)7(ナ)3(ミ)、人並みなんです)
そして、ここから先の話は、藤山の電話で、デパートにあやかさんを見に行ってから、ちょうど2週間が経った日の夜に開かれた、侵入者撃退ご苦労さん会、それが終わってからの話となるんだけれど、けっこう、いろいろあったんですよ。
まあ、聞いて下さい。
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