生き永らえる

淋しい時

目をぎょろりと動かし

瞳孔を開くために

ぎぎぎ、と軋ませながら

古いもののために蹲り


何もない赤い視界の中で

新しいものを見つけては

知らないものを怖がり


そうなるはずのものさえ

篩にかけられていく


身を守りながら

身を削る


死を恐れながら

死に向かう


息を殺して

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