◆舞台設定等
本編で語る機会があまりない部分の補足になります。
少し助けになるくらいで、知らなくても問題はありません。
気になったりハッキリさせておきたい方は是非ご覧ください。
・舞台
都内のどこかにある文系の中堅私立大学。大学名は物語の進行上必要になったら。
文学部が最も大きな学部で、学科はその中で大量に枝分かれしている。
最近流行りのカタカナが入った学部も数年前に新設された。
・軽音楽部
大学内にあるバンド団体の一つ。学内で最もレベルが高い。
とはいえ他部とはそもそも音楽的嗜好が違ったりもする。
部員数は大体40人。男女比は今は女子の方が多い。
春、夏、冬と3回のバンド組み替えがある。
バンドの数は8~10コ。足りないパートは2つ以上かけもちしたり。
ホーン(管楽器)がいるのも軽音楽部のみ。
学内で唯一、他大学との交流がある。
今でこそ緩和されたが、昔は遊びでバンドやりたいなら他の部活に行けというレベルの実力主義。
・部室
6畳ほどの広さの部室。
クーラー、テレビ、ソファなど居座るには快適な空間であり、フローリングマットが敷かれているため一度入るとしばらくキャンパスに戻る気がなくなる堕落空間。
ゲーム機はスーファミ~PS3まで、最新機種を除けば何でもある。
テレビのまん前にはめぐる専用の安物のリクライニングチェア(通称:王座)があり、めぐるは基本的に部室かスタジオに生息している。
部員それぞれが思い思いのオススメCDを置いていく貸出棚があり、音楽好きの交流場としての意味ももちろん持っている。
毛布や枕もあり、寝れる。というか住めるレベルで何でも揃っている。
・スタジオ
30畳ほどの広さ。
ドラムセット、ベースアンプ1台とギターアンプ3台(JC×2、マーシャル)、ミキサー卓、スピーカー(大)×2と中々の設備。
楽器は基本的に個人所有。部屋の隅は個人のものでごちゃごちゃ。
掛け時計の横には何故かスティーヴィーの写真。
バンド練習は日中は予約制(そんなに頻度は多くない)、放課後はスタジオ割にしたがってバンド毎に利用。バンド練習がない時は原則的に自由に使ってよい。
スタジオ割は部会で決められ、毎日16時半~20時半までの4時間を、前後半にわけて各バンドを割り振る。
バンド練習以外では全く来ない部員もいれば、しょっちゅういる部員もいる。
それだけで真面目不真面目が決まるわけではないが、スタジオによく来る=熱心という図式は成り立ちやすい。
・スタジオ廊下
大講堂地下を横にブチぬく通用路なのでかなり広い(乗用車なら通れるくらい)。
うるさくなければある程度楽器の音を出していいスペースになっている。
スタジオ内ではドラムがいるし、ギターやベースもアンプで音を出すので、ホーンなどはむしろこっちで練習する人の方が多い。
鍵盤も廊下で練習でき、白井もほとんどこっち。
ちなみに氷上は廊下で練習していてもわざわざスタジオから出てきて構ってくる。
電子ドラムが設置してあり、簡易的に楽器同士合わせて練習することも可能。
大音量でガッツリ音を出して合わせているとスタジオ管理人のババァがキレる。
・代表バンド
その名の通り、軽音楽部を代表するバンド。
具体的には七つの大学が合同で開催する大規模なライブ、通称『グラフェス』に出演するバンドのことで、大学の名を背負って立つ存在。
白井が団体PRで目にしたのもこのバンドで、めぐるもこの一員。
『グラフェス』が年に2回(春と秋)あるため、代表バンドも年に2回組み替えがあり、春の代表バンド(進行上では現代表バンド)は部長がメンバーを選出する形で決められ、秋の代表バンドは8月から始まる夏のバンドのいずれかから部内投票で決められる。
簡単に言えば春は専用の形で組まれ、秋は既にあるバンドから選ばれる。
野球で言えば日本代表チームを作るか、12球団から選ぶかの違い。
演奏するジャンルは基本的にはブラックミュージックか、それ寄りで、専用に組まれる春はその傾向が特に強い。
春の代表バンドは基本的に実力順で組まれた精鋭ぞろいになるので、白井をはじめとする一年などからすれば、羨望を集める雲上人のような存在。
めぐるもあんなだけど実際大抵の部員からすれば、ただひたすらに超スゴい人。
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