糸をしき桃の華

嗚呼 糸をしきかな

嗚呼 優雅に美を映す

嗚呼 明けも暮れも照され様

嗚呼 心地良く君に任せたい


嗚呼 心は捨てぬ 君を忘れない

華蝶風月 君を謳い 君を詠む

君と一つになれなくとも

私は私に 君を咲かせているよ


普遍はあれど 同化するは不変

残し 壊す愛 それは朽ちた草の様

寄り添い 近くに在るだけで

鳥のように 結び合える 糸花


今宵舞う桃色の華よ

舞い戻れ 私立つ丘に

一輪だけで良いよ

一輪の一片から

温もりは溢れ

私を包むから



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