地球消滅01秒

勝利だギューちゃん

第1話

あれ・・・雪・・・

空から降ってきた物・・・それは、間違いなく雪・・・


まだ、9月末・・・

かなり、早すぎる・・・

しかも、この地方は冬でも、雪は滅多に降らない・・・


空を見上げた・・・

誰かのいたずらではないみたい・・・


本物の雪だ・・・


この事は、テレビでも取り上げられていた・・・

周りも騒いでいた・・・

この雪は、すぐに止むと思っていたが、降り続けた・・・


そして、積もった・・・


何も知らない子供たちは、喜んでいた。

普段は室内で、ゲームをしている子供たちだが、

元気に外で遊ぶようになった・・・


喜んでいいのかもしれない・・・


でも・・・大人たちは不安がっている・・・


学者たちは、原因を調べ始めた・・・


しかも、雪が降り続けているのは、この国だけではない・・・

世界中の各地で、降り続けた・・・


赤道直下の国でさえも・・・


原因は、すぐにわかった・・・

これは、6500万年前に、恐竜が絶滅した・・・

その時の環境に似ているようだ・・・


しかし、隕石が衝突したという事実はない・・・


ただ太陽が隠されているのは確かだった・・・


対策は練られた・・・しかし、解決策は、出なかった・・・


「助けてあげようか?」

「えっ?」

「この星、つまり地球は、もうすぐ滅ぶ・・・」

「だろうな・・・」

「驚かないの?」

「ああ」

「どうして?」

「人類の巻いた種だ・・・」


翌日、何事もなかったかのように、元に戻った。

それどころか、殆どの人の記憶から消えて行った・・・


ごく一部の人間を除いては・・・


あの声の正体はわからないが、神の「かけ」だったのかもしれない。

あの時、「助けて」と答えていたら・・・


・・・おそらく・・・


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地球消滅01秒 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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