羊
羊飼いの一匹の子羊が群れからはぐれた
子羊は狼の吼え声に怯えながら
枝が繁る大木の下にある
優しい光を浴びた静謐な東屋に迷い込む
そこには童子の足跡がある
子羊は遊んでいる童子の仲間になる
彼らは自然達と共に光の宴をする
光の調べを聴きながら子羊は成長する
童子は笛吹き唄う
笛の音色は東屋に満ちている
まるで勇士達が燈した篝火のよう
童子と羊は向き合い唄う
やがて笛の音色は羊を美に変えていく
童子の笛の音色はいっそう美しくなっていく
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