その他 登場兵器

大秦華人民軍保有兵器(功機兵除く)

 新幼女戦記本編に登場する、架空兵器を含む通常兵器の一覧です。厳密にはただの「この時代はここまで使用可能」というのを自分自身で纏めたメモ程度の物で、詳しいスペック等は一切書いていません。これ以上の詳細は各自で調べて頂くしかありません。また、資料不足も相成り、何処まで正確かは分かりません。詳しい方は遠慮なく指摘してください。ただし、試験投入段階・制式採用前の試作型や、歴史の差異で開発中止に成らなかった物、非正規のルートで入手した為本来は運用されている筈のない物、こういった事情等から後世には記録が秘匿されているもの等が登場しています。


<軍服>

 本作に登場する大秦華人民軍は中国人民解放軍をモチーフとしているものの、史実と異なり1965年に階級制度が廃止されていない。この為本作では史実の1955年~65年に採用されていた階級制度を使用している。なお、人民解放軍では88年から階級制度は復活するものの、廃止前の物とは異なる上に、現在までの間に幾つかの階級が廃止されているので、時代別・諸外国軍と異なる事に注意されたし。

 軍服は将官・将校のみ55式及び58式軍服(陸軍の色は65式軍服と同じくオリーブグリーン)と制帽。一般兵・下士官・尉官らは階級章の付いた65式軍服と、略帽として65式解放帽と成っている(傍から見れば85式ソックリか?)。ただし天祐等、以前に徴兵を受けた軍人や古参兵らは(予算不足から)55式軍服を使い続けている(そもそも本作の65式軍服はただの予算削減目的)。主に儀礼用に着用する礼服と、戦闘用を兼ねる常服が存在するが、礼服を着用するのは将官や元帥クラスであり、また着用の義務もない。また、襟章は認識票(ドッグタグ)を兼ねている。

 海軍・空軍に関してもほぼ同様であるが、違いは兵科と軍服の色程度であり、海軍は藍色、空軍はズボンが青い事を除けば陸軍と同様である。

 

<携行式小火器>

54-1式手槍(54-1式手枪/トカレフTT-33)

50式衝鋒槍(50式冲锋枪/PPSh-41/K-50M)

54式衝鋒槍(54式冲锋枪/PPS-43)

64式微声衝鋒槍(64式微声冲锋枪)

ラドム wz.48b/52衝鋒槍(wz.48b/52冲锋枪/Pistolet maszynowy Sa wz.48b/52)※輸入品・名称と生産元のみ設定変更

56式半自動歩槍(56式半自动步枪/SKS)

56式自動歩槍(56式自动步枪/AK-47)

63式自動歩槍(63式自动步枪/SKS改良型)

56式班用機槍(56式班用机枪/RPD)

58式機槍(58式机枪/RP-46)

67式通用機槍(67式通用机枪/RP-46改良型)

24式重機槍(二四式重机/マキシムMG08重機関銃)

57式重機槍(53式重机枪/SGM)

54式重機槍(54式重机枪/DShK38)

56式対戦車擲弾発射器(56式反坦克火箭筒/RPG-2)

59式手榴弾/541式突撃手榴弾(攻-59式手榴彈/541式进攻手榴弹/RGD-5)

67式木柄手榴弾(67式柄狀手榴彈)

53式82mm迫撃砲(53式82毫米迫击炮/BM-37)


<車載/牽引式重火器>

65式/65-1式無反動砲(65式无后座力炮/B-10 82mm無反動砲)

55式57mm対戦車砲(55式57毫米反坦克炮/M43/ZiS-2)

M1942 76mm師団砲(76毫米炮M1942/ZiS-3)

M1944 100mm野砲(M-1944 100mm野战炮/BS-3)

56式85mm加農砲(56式85毫米加农炮/D-44)

59式130mm加農砲(59式130毫米加农炮/M-46)

60式122mm加農砲(60式122毫米加农炮/D-74)

59式57mm高射砲(59式57毫米高射炮/S-60)

59式100mm高射砲(59式100毫米高射炮/KS-19)

54式122mm榴弾砲(54式122毫米榴弹炮/M-30/M1938)

62式/66式152mm榴弾砲(66式152毫米加榴炮/D-20)

56式14.5mm四連装重機関銃(56式14.5毫米四联高射机枪/ZPU-4)

58式14.5mm二連装重機関銃(58式14.5毫米双联高射机枪/ZPU-2)

55式37mm単装機関砲(55式37毫米単管高射炮/M1935)

65式37mm連装機関砲(65式37毫米双管高射炮/M1939)

63式107mm12連装ロケット砲(63式107毫米火箭炮)

J-201対戦車ミサイル※国家試験中


<車両>

59式戦車(59式主战坦克/WZ-120/ZTZ-59/T-54)

62式軽戦車(62式轻型坦克/WZ-131)

60式水陸両用戦車(60式两栖坦克/PT-76)

63式水陸両用戦車(63式两栖坦克/WZ-211)

63式装甲兵員輸送車(63式履带装甲输送车/WZ-531)

63式装甲指揮通信車(63式裝甲指揮車/WZ-701)※変則的架空兵器

56式兵員輸送車(56式装甲运兵车/BTR-152)

55式装輪装甲車(55式装甲运兵车/BTR-40)

64式戦車回収車/64式重牽引車?(64式坦克牵引车/WZ-652)

燕都212 四輪駆動車(燕都吉普212/YD212/北京212/北京吉普212/BJ212)※名称のみ架空の物へ変更

漢陽260 10トン/6×6輪駆動軍用汎用トラック(汉阳260/CQ260/Berliet GBU 15)

陝西250 5トン/6×6輪駆動軍用大型トラック(陕汽集团SX250型重型军用越野车/SX250/ウラル375)※試験段階

第一汽車 解放10 軍用トラック(解放牌CA-10型/CA-10/ZiS-150)

第一汽車 解放30 2.5トン・6×6輪駆動多目的軍用トラック(解放CA-30軍卡/CA-30/ZIL-157)


<自走砲等>

54-1式122mm自走榴弾砲(54-1式122毫米自行榴弹炮/63式装甲車+54式122mm榴弾砲)※試作段階

63式37mm対空自走砲(63式37毫米自行高射炮/63式自行防空炮/T-34車体+65式37mm連装機関砲/Type65 SPAA)

63式130mm自走多連装ロケット弾発射機(63式130毫米自行火箭炮)

59式122mm自走対戦車砲(59式122毫米自行反坦克炮/WZ-120-1G FT/SU-122-54モドキ)※史実では開発中止

62式100mm自走対戦車砲(62式100毫米自行反坦克炮/WZ-131G FT)※史実では開発中止


<ヘリコプター>

直昇5型輸送ヘリ(直-5/Z-5/Mi-4/ハウンド)

直昇6型輸送ヘリ(直-6/Z-6/Mi-8?)※史実では開発中止?

直昇7型輸送ヘリ(直-7/Z-7/Mi-6/フック)※史実では開発中止


<軍用機>

殲撃5型多用途戦闘機(歼-5/56式战斗机/J-5/MiG-17F/フレスコ)

殲撃6型多用途戦闘機(歼-6/59式战斗机/J-6/MiG-19/ファーマー)

殲撃7型多用途戦闘機(歼-7/62式殲擊机/J-7/MiG-21F-13/フィッシュキャン)

殲撃8型戦闘機(歼-8/歼击8型战斗机/J-8/フィンバックA)※試験段階

殲撃12型試作軽戦闘機(歼-12/J-12)※試作段階・史実では開発中止

強撃5型攻撃機(強-5/强击5型攻击机/Q-5/ファンタン)

轟炸5型軽爆撃機(轰-5/H-5/IL-28/ビーグル)

轟偵5型長距離写真偵察機(轰侦-5/H-5RもしくはHZ-5)

轟電5型電子戦機(轰电-5/HD-5)

轟干5型電子妨害機(轰干-5/HG-5)

轟炸6甲型爆撃機(轰-6甲/H-6A/Tu-16/バジャー)

Tu-4 戦略爆撃機(圖-4/ブル)※中古

Tu-14 軽爆撃機(圖-14/ボースン)※中古

空警1号早期警戒機(空警-1/KJ-1)※史実では計画中止

初教5型初等複座型練習機(初教-5/CJ-5/Yak-18)

初教6型初等複座型練習機(初教-6/CJ-6)

殲教2型高等複座型練習機(歼教-7/JJ-2/MIG-15UTI)

殲教5型高等複座型練習機(歼教-7/JJ-5/MiG-17UTI)

殲教6型高等複座型練習機(歼教-7/JJ-6/MiG-19)

殲教12型高等複座型練習機(歼教-12/JJ-12)※試作段階・変則的架空兵器


<輸送機>

運輸5型複葉輸送機(运-5/Y-5/An-2/コルト)

運輸6型貨物輸送機(运-6/Y-6/Il-14/クレイト)※史実では開発中止

運輸0型戦略輸送機(运-0/Y-0/コーリダ)※架空機



―史実から改変された兵器・及び史実に存在しない(魔導機人以外の)架空兵器―


●運輸零型戦略輸送機(运-0/Y-0)

 人民空軍で採用されている、4発ターボプロップ式大型戦略輸送機。設計・開発・生産は西安飛機工業公司と陝西飛機工業公司。

 本来は60年代初頭に、クリスチナのC-133及びC-141と、CX-4計画・CX-X計画・CX-HLS計画(これらは後にC-5ギャラクシーを開発する)、そしてルーシーのVT-22開発計画(後のAn-22)に対抗した、大陸間弾道ミサイル等の輸送を目的とする大型の戦略輸送機の開発計画として始まった。だが、開発途中で功機兵が実用化し、これの空輸および空挺運用の優位性が立証され、同時に仮想敵国によるそれらの運用への対抗措置として、計画は大陸間弾道弾のみならず功機兵及び戦車の輸送も可能とするという方向に変更された。しかし、当時の大秦華にはこのクラスの輸送機を開発・運用するだけの技術が無く、かと言って政治的都合から両大国と協同も不可能だった。その為、最終的には基本設計から部品の流用まで「徹底したデッドコピー」に行き着いてしまった。

 基本設計はアルビオンのショート・アビオン社のベルファストをベースに胴体の貨物スペースを拡張し、主翼の設計はTu-95及びTu-114から流用し、エンジンも両機と同じく二重反転プロペラ式の「クズネツォフ NK-12MV」としている。これにより積載重量は約50t程度(最大離陸重量約112t)にまで稼げている。功機兵以外には62式軽戦車や63式水陸両用戦車、63式装甲兵員輸送車、直昇5型輸送ヘリ等も輸送可能。

 言うまでもなくその場しのぎの急造品である為、生産数は少なく整備性にも難が有った。最終的に28機が製造されたものの、作戦中に撃墜・墜落した機体も少なくなく、ルーシー連邦との国交が正常化してから導入したIl-76MDが配備されるまで、人民空軍の貴重な戦略輸送機として運用され続けた……という事に成っている。

 因みに、軍部の要求する期限が極端に短かった為、所々設計の杜撰さが見受けられ、あまつさえ合州国空軍から退役した輸送機の部品を多々流用している。詰まる所、人民軍史上最も信頼性の欠けた兵器の一つであり、後年は国内外の軍事評論家達から「こんなものに乗っていたとは正気を疑う」「機体構造上の欠陥に依る墜落事故が無かったのが不思議な位だ」と評されている。

 BSTOコードは「コーリダ/Corridor」(廊下の意)。

 現実には存在しない、本作独自の架空機。


●殲撃12型試作軽戦闘機(歼-12/J-12)

 史実では「空中でのゲリラ戦」を目的とした軽戦闘機として開発が始まり、初の純中国産戦闘機として期待されていた。が、文化大革命の混乱に遭い開発が難航。最終的に1978年に計画は中止する(1990年代初頭には艦載機化も検討されていたとか)。

 本作では文化大革命に相当する政権闘争の影響が小規模だった為、史実と異なり開発はそれほど難航することは無かった。しかし火力不足や航続距離等の問題で空中遊撃機としての性能には欠けていた。が、その後軽量・小型かつ良好な運動性能に着目し、殲教12型高等複座型練習機(JJ-12 輸出型はFT-12)として再設計される。国内のみならず輸出も積極的に行われ、後継の「教練-8/JL-8"雄鷹"」の登場まで活躍した……という事に成っている。 本作内でのBSTOコードはJ-12が「フリムジー/Flimsy」(薄っぺらいの意)、JJ-12が「ミスチフ/Mischief」(悪戯の意)。


●空警1号早期警戒機(KJ-1)

 史実ではB-29大型戦略爆撃機のコピー品であるツポレフTu-4の早期警戒管制機仕様として開発されたが、こちらも文化大革命の混乱に遭い1971年に開発中止となる。現在は北京の中国空軍航空博物館にて展示されている。

 本作では文化大革命に相当する政権闘争の影響が小規模だった為、史実と異なり順調に開発・制式採用され、既に4機程度が現役と成っている。後継機となる空警200/KJ-200(Y-8/An-12がベース)に譲るまで活躍した……という事に成っている。

 本作内でのBSTOコードは「マッシュ/Mash」(磨り潰す、飼料の意)。


●直昇6型輸送ヘリ(直-6/Z-6/Mi-4改/Mi-8?)

 史実では中国の新型ヘリとして1969年末から15機程試作されたものの、結局は出力不足等の理由で1979年に開発は中止し、現在はただ試作機が展示されているのみ。資料も不足しており、Z-5/Mi-4ハウンドをベースにしたらしいが、Mi-8ヒップに若干類似している。スペックは判明しているものの、詳しい事はあまり分からない。因みに、後年中国軍はMi-8の派生・輸出型のMi-171を導入している。

 本作では大秦華の試作新型汎用中型ヘリコプターとして史実より早く開発が始まっており、本編中の時点で既に相当な数が配備されている。恐らくその後順調に開発・発展が進み、Mi-171に相当するヘリを国内生産で済ませる事と成った……と思われる。

 本作内でのBSTOコードは「ハイブ/Hive」(巣箱の意)。


●燕都212 四輪駆動車(燕都吉普212/YD212 史実では北京212/北京吉普212/BJ212)

 史実では北京212/BJ212の名で生産されていた軍用オフロード4輪自動車。早い話が中国版ジープ。

 本作では大秦華の首都が燕都という名前である為、これに合わせて名称を変更しただけで、後は史実の北京212と同じ。それだけ。


●59式122mm自走対戦車砲(59式122毫米自行反坦克炮/WZ-120-1G FT)

 59式戦車を原型とする対戦車自走砲。史実では計画案のみに留まり、試作機は製作されていない。似た様な車両として、T-54を原型とするソ連のSU-122-54自走砲が存在する。

 本作では大秦華人民陸軍の対戦車自走砲として登場。登場させた理由は、中ソ国境紛争時の中国側の対戦車自走砲が無かっただけです……。

 因みに下記の62式自走対戦車砲同様、本機に関する資料は乏しく、ゲーム「World of Tanks」ぐらいしか充てに成る情報源が有りませんでした。なので計画案自体は本物だったとしても、実はゲームスタッフ側が独自にデザインしたのではないかと疑っています(WoTの中国版ローカライズを手掛けた会社が資料を提供したらしいですが……)。名称も本作独自の物です。


●62式100mm自走対戦車砲(62式100毫米自行反坦克炮/WZ-131G FT)

 62式軽戦車を原型とする対戦車自走砲。史実では計画案のみに留まり、試作機は製作されていない。ベースとなった車輌と同様、山がちで泥るみが多く、複数の橋梁が存在する中国南部での戦闘を前提として設計されていた(WoTのゲーム内解説より引用)。

 上記59式自走砲同様、WoTを充てにしただけで登場。85mm砲も使用可能。


●63式装甲指揮通信車(63式裝甲指揮車/WZ-701)

 史実では63式装甲兵員輸送車の指揮通信車仕様。兵員室を嵩上げしており、5機の無線機と発電機を搭載している。本車両に関する改変は資料不足に因る物が多い。車両名は本作で勝手に付けた物で、現状ではWZ-701もしくはYW-701という型番しか判明していない。また、WZ-701自体が設計されたのは1979年の事であり、更にそれ以前に原型車と形状変更の少ない63D式及び63E式が制式採用されている。

 本作でWZ-701を採用したのは外観の差別化による処が多い。つまり、本車両自体は普通に実在するものの、史実を無視してかなり早期に登場している。


●50式衝鋒槍(50式冲锋枪/PPSh-41/K-50M)

 史実では、ソ連のPPSh-41シュパーギン短機関銃の中国製ライセンス生産型。

 ただし本作で大秦華が使用する50式衝鋒槍は「K-50M」という史実では北ベトナム軍が独自に使用していたモデルと同じ仕様に成っている。主な変更点は、木製の曲銃床をパイプ状の鉄製スライドストックに変更し、銃身放熱カバーの形状も変更(根元以外は銃身剥き出し)、ピストルグリップはAK-47、照星はMAT 49のものを流用しており、むしろPPS-43とPPSh-41を足して割ったような外観で、オリジナルと比べてかなり異なる。


●ラドム wz.48b/52衝鋒槍(wz.48b/52冲锋枪/Pistolet maszynowy Sa wz.48b/52)

 史実のCZE Vz26(Vz23の折り畳み式銃床型・7.62㎜トカレフ弾仕様)に該当するレヒト製の機関拳銃。

 本作ではチェスカー・ゾブロヨフカが存在せず、開発・製造をレヒトのラドム造兵廠が行っているという設定。秦ル対立が深まる以前に輸入された物で、現在は主に戦車兵や機師の護身用途に配備されている。

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