魔術関連
●気術・気功師(气術・气功師)
原作における魔術及び魔導師の、大秦華及び秋津島での呼び名。
古来の武術や秘術によって、東洋において気功の歴史はひっそりとだが恐ろしく長い歴史を持つ。特に、成れるかどうかが生まれ持った素質で決まり適性を持つ者自体が少なく希少とされる西方諸国の魔術師と異なり、気術は先天的要素に関わらず誰もが素質を持つ。反面、過酷な修行を耐え抜いた者だけしか気功師に成れない(事実、修行半ばで脱落する者も数知れず)。
先の大戦に於いては大秦華と秋津島双方に属する通常兵器の通用しない気功師兵同士の戦闘も確認されている。その光景は決して常人には達する事の出来ない域にあったとも言われている。
一方で演算宝珠の技術進歩は遅れをとっているものの、性能より信頼性に重きを置いており、しばしば個人の技量に依存せざるを得ない状況に陥っている。
大戦終結と人民共和国建国に伴い、共産党はルーシー連邦に倣い政教分離の下で気功師達を粛正する予定が有ったが、断念している。党内部の分裂・人民の反乱の危惧や、何より大秦華の民俗宗教が齎す土着的価値観や、気術は共産主義が弾圧の対象とする有神論的宗教ではなく無神論的宗教である等の議論が白熱する等、気功師の廃絶それ自体が困難であり一切の国益が見込めないと判断された為でもある。結局の処、政教分離共々、党に反抗しない限り弾圧・粛清されずに済んでいるだけなのが現状である。
●王牌(わんぱい)/ナーズヴァンディ(Названный)
原作に於ける登録魔導師=ネームドの事で、それぞれ大秦華、ルーシー連邦での呼び方である。ただし意味はそれぞれ「エース」と「ネームド」なので注意。秋津島でも「多数機撃墜者」及び「撃墜王」と呼ばれる。
撃墜数の明確な基準が各国で異なる為、一概には言えないが、少なくとも5機以上の魔導機人を撃墜すればネームド扱いに成る。また、魔導機人/功機兵が主役となった現在の戦場では、機体を乗り換えても固有の魔導波形は変わらない。
因みに「王牌」とは麻雀等の卓上遊戯用語で「切り札」の意味も有る。実際の麻雀に於ける王牌の意味は違うらしいですけど……。
●隠密魔導師
大戦後確立した、魔導師の新たな運用手段。「ステルス・ウィザード(Stealth Wizard)」とも呼ばれる。
従来の航空魔導師に代表される「最前線において圧倒的火力・機動性による敵の制圧・排除」という魔導師の運用手段を根底から覆し、あえて正面からの戦闘は避け、単独ないし最少人数によって敵地へ潜入し、諜報・破壊活動を行う事を目的としている。これには、ジェット戦闘機の発達や戦闘ヘリの実用化による従来の航空魔導師の衰退と、それを代替する魔導機人の誕生に加え、冷戦という情勢下において従来の全面戦争自体が希少となり、「秘密諜報活動への魔術の応用と、その有用性」が提唱され、ソレが極秘裏に実証された事が理由であると言われている。
作戦行動の肝と成るのが「隠密術式」と呼ばれる魔術であり、これによって視認性が最大限無くなり、敵に感知されなくなる。ただし戦力としては「無茶苦茶強くて素早い歩兵」程度であり、大型兵器相手の戦闘は全くと言っていい程想定されていない(その場合は逃走するに限る)。また、隠密術式は「術式を使いつつ魔力反応を感知させない」唯一の魔術であると同時にその開発も困難を極め、使用中は魔力以外にも魔導師の集中力を要する上に、他の術式は当然のことながら一切並用できない。
因みに記録上は秘匿されているが、これをラングルレーへと提唱したのはターニャ・デグレチャフである。本人曰く秋津島の忍者が基と成っているらしいが、本人的には某ステルスゲームや某サイバーパンク作品群の影響を受けている……らしい。また、彼女としては大戦後の魔導師の使い道としては此方が本命と予測していたが、魔導機人の誕生までは予測できなかった。
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