黒い雨
輝銃
とある日の話
世界は丸いものに照らされていた。
人は何かを見て、何かを聞いていた。
様々な色が存在し、見ることができた。
様々な人の声を聞くことができた。
様々な物の音が聞こえていた。
世界は光にあふれていた。
しかし、しばらくすると、ある場所が赤く染まった。
気が付くと、そこは暗くなっていた。
その時、黒い雨が降った。
黒い雨は全てを闇に閉ざした。
人の瞳も耳も閉ざされた。
色は闇に染まった。声も聞こえなかった。
残ったのは少しの物音だけだった。
どこからも光が失われた。
もう時間が分からなくなった。
しかし、その時、一筋の光が差した。
その光に呼ばれるように、上からも光が差した。
人の瞳も耳も開かれた。
「早く起きなさい!二度寝する時間なんてないわよ。」
…とある日の話。
黒い雨 輝銃 @kiju
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます