ケビシ物語〜ZERO〜
@shoh2002
エピローグ1
第0話 旅立ち
「………来ましたね…我らが、王よ」
–−–これから、はじまる物語は、ある国の1人の貴族の息子が、王になるまでの物語である−–−
ここは、ケビシ王国。1つの普通の王国である。北に、ケビシ山(かつて、王の選定に使われた試練の山)、南に、レーム湖、東に、大砂漠、西に、小国アバロンがある。
ケビシ王国は、現在、リチ王により、収められている。
リチ王は、賢く、真面目でしっかりとした性格の好青年である。歳は、26と若く、若王子と民衆に呼ばれている。
そんな、ケビシ王国に、一つの噂が流れてきた………。
「おい、聞いたか?王子の話…」
「聞いた、聞いた!あれだろ、また、暗殺されかかったんだろ…物騒だよな」
そう、王が暗殺されかけたのである。昨夜、王が就寝しているところを何者かが、襲撃し、事件が起こったらしい。幸いにも、王には、命に問題はなかったが、重傷を負う大怪我をしたと言われている。犯人は、身元を掴めず、西にあるアバロンの暗殺者ではないかと言われている。
アバロンは、小国ではあるが、暗殺術や魔術に、とても優れている武装兵団がおり、最近勢力を伸ばしてきているようだ。しかも、裏からはアジアにある、中朝日韓国(中国朝鮮日本韓国連合国家)と交易や援助がなされているという。
そんな中、1人の男の子がこのケビシに、産まれるのであった。この子こそ、この時代を大きく変える英雄であるとは、まだ、誰も知らない…。
王暦2000年、1人の男の子が、産まれた。
彼の名前は、ソー。王国の貴族である、ローズ家の長男である。ローズ家は、ケビシ王国に長年仕えている一族であり、外交を担当している貴族である。現当主のバララークは、他国を旅しては、そこの技術を取り入れていく、流行りモノ大好き主義の男であり、魔術や暗殺術が得意であった。
当然、最近あった襲撃事件の犯人ではないかと、目をつけられている。
−–−時は過ぎ、王暦2006年−–−
ソー王は、立派な騎士になるために、アジアにある連合国の一つ日本という場所に武者修行をしに、3年間ほど、滞在することになった。
「行けるかね?ソー…?」
バララークは、ソーに尋ねた。
「行けるとも!絶対に、騎士になるために、必ず強くなって帰ってくるから!」
「そうか…必ず、また会おうな!」
そう言って、2人は別れを済まし、ソーは船に乗り、日本に向かったのであった。
「必ず、生きて会おう…」
こうして、ソーは、船で1ヶ月と長い長い旅の幕開けを開けるのでした。
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