　池江選手のように素晴らしい実績がありながら、病に侵されてしまう人がいる。

　死にたいと毎日祈りながら、何の才能も実績も無い私のような人間が生きている現実が在る。

　逆の立場なら、私は生きるという選択肢を選ぶのだろうか？

　変われるならば…そんなことを考えるのは変われるはずがないという安心感から出る言葉だろうと思う。

　だから変わりたいとは思わない。

　彼女には生きて欲しいと願う人達が大勢いるはずだ。

　私にはいるだろうか？

　生きる意味が解らない私が大病もせずに死にたいと言いつつ生きている。

　病と闘うことを選び、必死に闘病生活を送る人がいる。

　願いとは皮肉なものだ。

　死にたい願いが叶わないなら…せめて生きたいという願いは叶えて欲しい。

　自分の死にたい願いが叶わない。

　せめて、今夜くらいは、彼女のことを願おう…病を克服できるように…

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