第60話 忘れなくていいよ

「忘れなくてもいいよ」

 キミは僕を抱きしめる。

 彼女を忘れられない僕がいる。

 違う彼女が隣にいる。

「忘れなくてもいいよ」


 優しいから…

 違うよ、優しいなら、キミを抱きはしない…


 キミを隣に置いたりしない…

 そんな自分が嫌いで…嫌いで…

 僕は、キミの前で泣いてしまう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る