第49話 溺れる

 溺れる

 溺れる


 溺れ続ける…

 どれだけ苦しいだろうか…

 もがき続けるということが


 僕の日々は、溺れているような苦しい日々


 水面スレスレでもがき…足掻き…

 沈まないように、息も絶え絶えに…


 浮かぶも叶わず

 沈むを拒む


 何がしたいの?

 もう沈んでしまえばいい…


 何を掴むの?

 カタチない水しか無いのに…

 指の隙間から零れるだけなのに…


 一口飲んでごらん

 すぐに沈めるよ…

 誰も居ない水の底へ、僕の望んだ場所じゃないか…


 何を拒むの?

 どうして拒むの?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る