第48話 それさえも

 小さな空間

 猫が丸まり眠る布団の中

 40cmに満たないドーム状の空間

『く』の字に曲げた身体の内側で猫が眠る


 僕にとって、何よりも大切な存在


 僕は…ソレが眠る場所すら護れない…


 いつまでも身体は同じ体勢を維持できない

 起き上がらなければならない

 ベッドの上で生活するわけにはいかない


 僕は…ほんの小さな空間ですら護れない

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