第42話 何見て跳ねる

兎…ウサギ…何見て跳ねる?

月見て跳ねる…わけないだろう。


兎は早く走るために跳ねるだけ…


逃げるために追われるから


誰も追わなければ兎も跳ねやしないんだ。

必死に生きるために跳ねている。


どこまでも…どこまでも…月にまで逃げなければならないほどに追い立てられた兎は今…

「幸せかい」

「そこでは誰も追い立てやしないのかい」


僕もソコへ…底へ…連れていっておくれよ…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る