第17話 一週間

 日を数える様になった。

 月曜日は『5』

 金曜日が『1』

『0』は派遣先の就業が終わったとき


 月曜の昼休みは『4.5』

 金曜の昼休みが『0.5』

『0』を待つだけの1週間


 苦痛は『5』から始まる


 好きな数字などない

 だけど『5』は嫌いになった


 誰にも言わない

 だけど『0』まで逃げなかった…

 毎週1度だけ

 そんな自分に

「頑張ったね」

 と声を掛ける


 不思議と涙が流れる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る