第14話 カサブタ
擦り切れて腫れて破れた皮膚の下で新しい皮膚が…
傷口は体液と血が混ざり、醜いカサブタが蓋をする
「見ないで…見ないで…」
新しい皮膚は固いカサブタに覆われて静かに周りに馴染もうとする
「触らないで…触らないで…」
傷つきやすい皮膚はカサブタに守られている
周りと馴染むと
「退いて…退いて…」
盛り上がった皮膚はカサブタを破って外にでる
もう大丈夫?
醜いカサブタは剥がされ千切られボロボロと地に落ちた…
守ってきたのに?
大事に…とても大事に…
僕、もういらないの…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます