出だし落選者への感想

 前回、同様、今回も出だしまでされた方への何故、通過させなかったのかなどの感想を含めたものを公開させて頂きます。


 これは残念な人で賞とは違い、正当な理由があれば作者さん単位で削除するつもりがあるのでご連絡ください。


 では、始めたいと思います。



 👺ゲーム天狗放送室!/道化のサムシング


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894522653


 一言:毒舌な私ですら、はっきり言うのを躊躇う程、足りてない。

 改行をするタイミングの法則がまったく分からない。一行の文字数を少なくしてスマホやガラケーなどで見易くしたいのかと思えば、長文があったりする。

 文章と文章の間の空白を開けている狙いがまったく分からないとこでされている。


 これは読み辛い。


 改行した先頭は空白を入れる。!や?の後ろにも空白を入れる。


「どうしてこうなる!」


 セリフの最後は入れなくてもいいが、


「えっ! どうしてこうなる!」


 このように『えっ!』の後ろには空白がいる。地の文の時もそこで文章が続かない場合以外は要ります。


 まあ、これはスマホなどで執筆してる方にはしんどい作業かもしれませんがネット小説を読み慣れてる人からすると違和感があると私は思います。


 三点リーダーの使い方を知ってない。


 ・・・


 三点リーダーの使い方ではありません。これはスマホでもちゃんと出来るので覚えておいてください。


 ・・・ 変換すると … となります。


 … を1つと考えて偶数で使うのが一般的です。2つが多いですが沢山使いたい時は偶数になるように意識しましょう。


 初歩の初歩だけの指摘だけにしておきます。細かくいくと小説の中身の駄目だしができなくなりますので。


 出だしの感想からいきましょうか。


 はっきり言って主人公が気持ち悪いです。


 一番イメージしやすい言葉で纏めるなら『アイドルオタ』かな?


 主人公というのは読み手にとって第二の自分なんです。分かります?


 自分を主人公に投影して読み進める。プラスイメージであればモテモテの主人公やマイナスイメージであればイジメられている主人公が逆襲していく過程を普段の鬱憤を晴らしてくれる存在として。


 分かります? この主人公に投影する人なんて自覚ある『アイドルオタ』がしてくれるかどうかの狭き門ですよ?

 無自覚な『アイドルオタ』は読まないでしょうね。


 次に徹底的に描写不足。


 主人公ってどんな人?


 先程言ったように『アイドルオタ』みたいな性格なんだろうけど、容姿は? 髪型は?

 分かってるのはゲームが好きだけだよね?


 まあ、天狗はお面と身長が高いぐらいの印象でどうでも良くなるかもしれないし、主人公の容姿なんかどうでもいいよ、と思う人もいるかもしれない。


 だけど、


 主人公が可愛い、可愛いと連呼する女の子の描写がないのはどうだろう?


 はっきり言って致命傷です。


 分かってるのは笑顔が可愛い、この1点です。


 主人公の時にも言いましたが髪型は? 容姿は?

 水着になったんですよね? どんな水着? そこに露出された肌色は?

 ピンクと白のチェックだけでどう想像しろと?

 スタイルがいい? 胸が大きいの? 漠然とし過ぎだ。


『普段、下ろされている艶ある黒髪をツインテールに結ばれ、ピンクと白のチェックのビキニから晒される肌は白く美しい。

 慎ましげな胸が恥ずかしいのか右腕で隠し、左腕で下を隠しながらモジモジする細く低身長な彼女から想像していなかった長く美しい両足に不謹慎にも僕の胸がときめいた。

 しかし、普段は少し垂れ気味の愛らしい大きな瞳を潤ませている彼女に気付いた僕は慌ててキーボードに手を添えた』


 分かります?


 描写って大事ですよ?


 これ以外のはこの最低限が出来てからの話ですね。


 頑張ってください。




異世界行ったら、ギルドレストラン開こうよ!/マリリ


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054902744593


 一言:タイトル、あらすじでは『ちょっと惜しい』でしたが、今回は普通に駄目でした。

 おそらく小説を書いた経験値がかなり少ないのでしょう。更に読みも少ないのかもしれない。


 貴方の作品のような話を以前、小説家にデビューされた方達のオフ会に呼んで貰った時に話題に上がった内容でした。


「『た』で終わらせるのは読まれない典型」


 と言ったものでした。


 なにかというと最後の文字が『た』で終わる。今ある上の文章のように。


 しかし、これは額面通りな話ではなく。『た』で終わる文章をよく使う人に良くある傾向なのですが、文章ごとにツンのめるような感じにさせられるというのがあります。


 流れを断ち切るような地の文、描写がまったくないなどが良くある傾向の1つ。


 なので、貴方はもしかしたら沢山読んできているかもしれませんが、おそらくセリフばかり読み、地の文を流してるのではないでしょうか?


 心当たりがあるなし問わず、そういったのが足りてないので今後、意識してみてはいかがでしょうか。



 勇者アルナルドの卑劣な弁明/遊座


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054896762646


 一言:文章などの突っ込みは他の方に指摘した内容の中から該当してると思うところを今後意識してください。


 全体的に話の流れのテンポが悪過ぎる。これが中盤の話であればまだ妥協出来るが出だしのこのグダグダ感は頂けない。


 読者に笑って欲しいんですよね? それとも主人公がとことん不幸になって『ざまーみろ』って思って貰いたいの?


 今の流れだと主人公がクズなんです、こんなクズしました、やっぱりクズでしたって流れしか見えない。


 せめて、もう一人の勇者が主人公にとって邪魔になった理由を叫ばしながら森に置き去りにする流れから、やっとの想いで生還してきた勇者に訴えられるというプロローグから始まれば、転落人生か? クズの本領発揮か? という話になったと思う。


 後、罪状の件ももっとテンポ良く羅列させて、勇者に抜粋した内容に触れさすや、傍にいる兵士が


「各国に現地妻を作ってるらしいぜ?」

「おい、まじかよ、姫さんとの話はどうなるんだ?」


 これだけでも充分伝わります。


 地の文でたらたらと説明を流すより、その場の絵が伝わるかと。


 ネタは良かったとは思いますが現状の作品を多少いじったぐらいではどうにもならないように私は思います。


 次回作に反映して貰えると嬉しく思います。



 はい、落選はこの3作品になります。


 これが今後の何かの助けになれば、と思います。

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