第8話 堕ちた者
ボクはきっとあそこで道を踏み間違えた。
堕ちてしまって世界の色は変わってしまった。
嘆いても仕方ない、堕ちてたら昇るのは難しい。
だから、この手で命の終止符を打つしかないと思う。
そんなことは、怖いから恐ろしいからしない。
平たく言えば死にたくないのだ。簡単なことだ。
画鋲が刺さって血が出てしまったと両手をギュッと
握りしめた。
この校門をくぐったらボクの扱いは変わる。
奴隷といい勝負だろうか。
いつものように震える手をドアにかけてドアを開けた。
女王と傍観者は嗤っている。
助けは来ないと分かっているけど
救済者なんているはずがないけど
逃れるはずがないけど
________誰か、助けて。
これがボクの堕落した【日常】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます