隠居魔王の成り行き勇者討伐 倒した勇者達が仲間になりたそうにこちらを見ている!
水上 天
第1話 私、こいつをボコボコにしたよね?
この50年、日本で過ごしていた山内
そんなある日
「ぼ、僕を、
「なあ。じぃ。こいつは何を言っているんだ?」
たまたま
そんなことより。そのせいで父上の強制転移の
「ぐうたら城で過ごしやがって!今すぐ隣国の勇者を討伐してこい!!!」
と怒られてしまって…。しかし今の私は強いですからね。そこら辺の勇者なんか軽くボコボコにしてやったんですけど…
「だめ…でしょうか。」
「なぁ、じぃ。やっぱりこいつあほか?」
「どうでしょうかねぇ。ほっほっほ」
「魔王様ぁ~!!どうか!僕を仲間に!」
「お、お前は立場をわかって言っているのか?私は「魔王」スリューネ・バルドだぞ?」
「はい!僕はグリード王国の「勇者」ジル・バルドロンです!」
「どさくさに紛れて自己紹介するでない!キャラが強すぎて覚えたではないか!それならばなんでそんなことをいうんだ!」
「僕は、スリュ…魔王様のお美しさに見惚れてしまい、一生ついていきたいとおもったからです!」
「うつく…てか!お前!いま
「魔王様のためなら何でも!」
「はぁ、私の負けと認めよう。よかろう仲間に入れてやらんことも無いぞ。」
「本当ですか!」
「あぁ、本当だ。」
あぁ負けた。本当に負けた。いろいろと…
「魔王様!!勇者討伐に行きましょう!!」
「いやだ」
「何でですか!!」
「だって面倒くさいだろう?」
「また大魔王様に怒られますよ?」
「ぐっ…」
「行きましょう!」
「いやだっ!…やめろ!腕を引っ張るな!変態!痴漢!あほ勇者!」
「…んんっ!……今の罵倒、もう一度…」
「いやぁぁぁぁ!!!」
「魔王様…これって勇者討伐じゃないんですか…?」
「勇者討伐だぞ?」
「ならば、なぜ討伐対象がいるレート王国へ向かっていないのですか?」
「面倒くさいからだ。」
「それでいいのでしょうか…」
「いいのだ」
いいんです。なぜならばこれは父上から逃げる為に行っているのですから。
己の自由を獲得する為の正義!そう!正義なのです!
ガサッ
「な、何者です!!」
「やめろ勇者!剣を引け!」
『我は闇の精霊 マグザネス である。』
「「精霊ぃ?」」
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