花弁雪(はなびらゆき)
よな
第1話(プロローグ) 〜始まりの音〜
・・・ーここはある時代の、どこかの国ー・・・
私の家は、
父上とお義母様と
唯一血の繋がりがあるティディーお兄様の4人家族で
私の産みのお母様は、
私を産んでしばらくして不慮の事故に巻き込まれて亡くなってしまった…。
それから父上は、少しして今のお義母様と再婚をしたのだけれど、お義母様は私の事が
大嫌いみたいで、話すら聞いて貰えない。
また機嫌が悪い時は、殴られたりするけど泣くともっと怒られてしまうから泣かない。
ティディーお兄様は、今年で20歳になって
父上の傍で色々勉強していくみたい。
ティディーお兄様は、唯一私と仲良くしてくれて、
そんなお兄様から色々な話を聞くのが
私はとても好きだけど、お義母様は
ティディーお兄様と私が話しているのが
気に食わないみたいで、見つからないようにこっそりしかお話出来ない……
昨日は、ティディーお兄様の誕生日で
豪勢なケーキと食事、沢山のお友達が来て
プレゼントが届いていた。
今日は、私の誕生日だけどお祝いなんて無い。これは、お義母様が来てからずっと、
もう慣れてしまった。
「……………………。」
上の階で何かが割れる音がした。
もう夜も回って誰も
起きていないはずなのに…。
何が起きたんだろう……??
私は急いで廊下に出た。
(なんでだろう…胸騒ぎがする…)
廊下に出て上に向かうと
ティディーお兄様の部屋の方からで
誰かとの会話が聞こえ……
少し近付いて扉に耳を澄まして
しばらく聞いているとー…………。
お兄様と誰かの会話が消え静かになると、
何か重たいものが倒れる音がした。
私は緊張の糸が切れたのか意識を手放していた。
私がそれを酷く後悔したのは
もう少し先のお話ー……。
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