俺様騎士は転移娘に恋をする
エノコモモ
俺様騎士は転移娘に恋をする
「なぜこんなところに一般人がいる?」
懐疑と苛立ちを隠そうともしない声。
石畳の上で火を起こしていた手を止め、イヨリが振り返った。
彼の姿を確認するやいなや、ぱちりと瞬きをして口を開く。
「……?なぜこんなところに騎士様がいるんです?」
ふたりの疑問も道理。
雑然とした石造りのそこには白骨や壁一面の斬り傷など、何とも物騒な跡が残っている。
魔法も扱えなさそうな小柄な村娘や、上質な衣装を身に纏った騎士が居るべき場所ではない。
ここはダンジョンの中階層である。
「質問に質問で返すな。俺の質問に答えろ」
そしてその騎士は眉間に皺を寄せ、不遜な態度で命令をする。
イヨリの背筋を嫌な予感が走った。
「え?ええと…私、この近くの…オルガ村の住民なんです。ものを売って生計を立てていまして…。このダンジョンにしか生えない薬草や珍しいものを取りに来ているところです」
「オルガ村…ああ、あの貧乏臭い貧相な村か」
「へ…?」
(この人…今なんて?)
気のせいでなければ人の住処に大して大変失礼な物言いをしている筈だ。
確かに彼の身なりは相当上等である。
白に金の刺繍を施された服は見たことのないつるりとした光沢を放っている。
顔立ちも美しく、金の髪に碧の瞳はお伽噺の王子様のよう、何より民衆にはない品がある。
だがしかし、初対面で人の住処を貶す王子様がどこにいると言うのだ。
思わずぱかりと口が開くイヨリを無視して、彼はズケズケ先を続けた。
「このダンジョンに
「す、すみませんね…」
イヨリは理解した。
彼はそういう男性なのだと。
この騎士様はいちいち失礼な物言いを挟まないと会話ができないらしい。
相手にするのは憚られ、くるりと背を向けて再び火を起こそうと火打ち石を手に取る。
ところが予想外の声がかかった。
「まあ良い。俺の探索に同行させてやる」
「…え?」
今すごく嫌な言葉を聞いた気がする。
さりげなく自身の荷物である革の鞄を脇に押しやり隠そうとするが、そんなイヨリの行動などお構いなしに彼は目の前に腰を下ろした。
「ちょうど案内係と小間使いが欲しかったところだ。今は何をしている?」
「え?え?いや、その…夕飯の準備を」
聞くが早いか彼は持ち主に何の了承もなく鍋の蓋を開ける。
「ほお…。ずいぶん味の薄そうなスープだが、背に腹はかえられん。早く準備しろ」
「わ、私の夕飯なんですけど…」
「俺を差し置いて夕餉を済ませると言うのか?」
その形の良い瞳はじろりとイヨリを睨み付け、早くしろと言わんばかりに床を叩いた。
どう考えてもこの男は命令することに慣れている。
騎士というものを初めて見たイヨリだったが、この短い間でなんて嫌な奴らなんだと一纏めに嫌いになった。
渋々火を起こし準備を始めると、剣の手入れをしながら彼が声を掛けてくる。
「名は何だ。有象無象の庶民にも一応名前というものがあるのだろう?」
「い、イヨリです。イヨリ・タツヌマ」
「イヨリ?妙ちきりんな名前だな。その黒い毛色といい…よそ者か?」
「そ、そんな感じです」
まさか本当のことを言っても信じてはもらえないだろうと誤魔化す。
さて。
お察しの通り、イヨリは異世界から来た。
経緯はまあ運命のいたずらというやつだ。
生活を成り立たせる為に、現在はオルガ村に居座りたまに近くのダンジョン探索に赴き金目のものを探すという平凡な暮らしをしている。
(今日は調子も良かったんだけどなあ…)
いざのんびり夕飯と就寝に入ろうかと言うタイミングで、最悪の事態となってしまったものだ。
目の前のこの失礼な騎士、どうせ長い名前なんだろうが、あとで呪いでもかけてやろうと一応聞いておく。
「あの、あなたの名前は」
「ああ。本来であればお前のような小娘に名乗って良い名ではないのだがな。一応主人の名は知っておいた方が良いだろう」
「は、はぁ…」
「良く聞け。俺の名前はヨハネス・フォン・シューバッハだ」
その噛みそうな名前を覚える気にもならず、イヨリが無視してスープの入ったお椀を差し出す。
「はい、どうぞ」
「む…。やはり薄い」
口をつけて開口一番にそれである。
心の内で罵詈雑言を浴びせつつ、鞄から紙袋を取り出しがさがさと開ける。
「ああ。黒いパンとはまた食感が悪そうだが、致し方ない。食ってやっても良いぞ」
中からイヨリが取り出したサンドイッチを一瞥し、ヨハネスが頷いた。
だがそれを聞かされた彼女は堪らない。
慌ててサンドイッチを抱えるように手に持つ。
「え!だって、あなたが食べちゃったから私のぶんのスープが無いんです!サンドイッチは私のですよ!」
「あんなんで腹の足しになるわけないだろう!寄越せ!」
言うが早いかイヨリの手元に金の頭が近付き、ばくりと大きな口で食べられた。
貴族の癖に行儀が悪いと思ったのもつかの間、残されたサンドイッチを見て彼女は更に驚愕する。
(は、半分以上持ってかれた…!)
これだけでは飽きたらず、おやつのパウンドケーキとコーヒーまで持っていかれることになるとは、この時はまだ知らなかったのである。
「……」
イヨリは冷たい石壁に額をつけて、精神統一をしていた。
彼女は修行僧ではない、村娘である。
普段ならばこんな行為をすることはないのだが、こうしていないと怒りで頭がおかしくなりそうなのである。
「む。寝具はこんな薄っぺらいものしかないのか?全く気が利かないな」
原因はもちろん彼女の背後でイヨリ用の寝袋を自分のものにする気満々のヨハネスのことである。
その何の悪気もない発言に湧く殺意を必死で抑える。
(いやいや、ダメダメ)
やっとこさ商売も軌道に乗ってきたのだ。
彼の身分は良くわからないが、貴族様に喧嘩を売って何事もなく済むとは思えない。
とりあえず脳内で様々な殺し方でいたぶって楽しむ。
「おい」
「…はい」
その殺害方法が52通り目になったところで、ヨハネスから声を掛けられた。
そちらに視線を走らせたイヨリがぎょっとした表情を浮かべる。
「わーっ!何脱いでるんですか!」
いつの間にかヨハネスは甲冑を脇に置き、上半身の服を脱いでいる。
鍛え上げられた筋肉が見えて、イヨリが慌てて自身の目に両手を当てた。
「ああ。1日中歩き回ったからな。体を拭け。もちろん温めた湯でな」
「はっはああ!?嫁入り前の娘になんてことさせようとしてるんですか!」
付き合ってもいない男性の肌に触るなんて、緊急事態でもない限りそんなことやったことはない。
真っ赤になって首を横に振るイヨリに、彼はぱちくりと目を丸くした。
「…その反応は生娘か?」
「あああ当たり前です!そんじょそこらの男性と関係を持つほど軽くはありませんから!」
残念ながら今も昔も恋人のひとりいないのである。
こちらに来てからは自分の身を立てるのに精一杯であったし、こちらに来る前も色々あって忙しかった。
ほら、統一とか縄張り争いとか。
(懐かしいなあ…)
そう過去に想いを馳せる彼女をじろじろと眺め、ヨハネスは顎に手を当てた。
「庶民なぞ分別のない獣だと思っていたが、存外まともな者もいるらしい。顔も悪くないし、良いぞ」
「は?」
イヨリの口から思わず変な声が出る。
彼の発言が良い方向になった試しがないので、できれば真意を聞きたくはない。
(またどうせ変なこと言い出すんだろうな、)
「抱いてやると言ってるんだ。ちょうど処理したかったところだしな」
「…は?」
より意味のわからない発言を耳にして、イヨリの思考が完全に停止する。
(ダイテヤル、とは…?)
上手く変換できず戸惑う彼女の手首を、ヨハネスが掴んだ。
ぐいと引き寄せられて、彼の柔らかな髪が目の前にきた。
「はっ!?」
「良かったな。王族から恩赦を与えられるなんてこんな機会二度とないぞ」
そう発言する彼の瞳からは一切の悪意を感じない。
心の底からそうだと信じている狂人のそれだった。
「いっ嫌です嫌です!はなっ!離してー!」
普通の少女が日頃鍛練を欠かさない男性の力に敵うはずはない。
そう、普通の少女ならの話だが、未だ彼の半裸を見ないように目元に手を当てたままの彼女はあっさり掴まった。
「やっ、いやいや!来ない、でっ!?」
パニックで暴れていたイヨリがびしりと固まった。
服の上からとは言えど、彼が無遠慮に掴んでいるのは彼女の胸。
少々控えめな弧を描くその胸である。
「む。…肉付きが悪いところは目を瞑るか」
勝手にもみもみされた挙げ句に文句を言われた。
その時その瞬間、揉め事は起こしたくないしとか、長いものには巻かれるに越したことはないとか、そう考えて今まで堪えに堪えていたイヨリの堪忍袋の緒は完全に切れた。
ぶちんと盛大な音がした。
「ゥンッ」
「な!?」
おっさんのような声と共に、ヨハネスの体が持ち上がった。
そして次の瞬間、彼の体は石の壁に突っ込んだのだ。
「きっ貴様!一体どんな技を使った!」
くらくらする頭を抱え、煙が立つそこから彼が慌てて立ち上がる。
甲冑は着けていなかったとは言え、大の男ひとりを持ち上げ吹っ飛ばすなど有り得ない。
(魔法を使った様子はなかった…何かの薬か?)
頭で考えていても始まらない。
「くっ…!俺をこけにするのは許さんぞ!」
ヨハネスが剣を抜いた。
続けて魔法の詠唱を始める。
「王室魔方陣起動!ヨハネス・フォン・シューバッハの名において戦士を召喚する!」
ヨハネスは人としては終わっていても、優秀な騎士である。
騎士としての種類を問われれば白騎士。
いわゆる光魔法を専門にする職業だが、更に彼の血筋でしか扱えない術式は強力である。
イヨリとヨハネスの間、地面に魔方陣が出現し、続いて召喚された光の戦士達が姿を現す。
「俺が合図を出せばすぐに襲いかかるぞ!投降しろ!」
「……」
だがイヨリは眉ひとつ動かすことなく、振り上げた拳をそのまま地面に叩きつけた。
衝撃が石の床全体に走り終わった次の瞬間ーーー轟音を立てて床が抜けた。
「はっ!?」
地面に描いていた魔方陣は崩れた上、術者であるヨハネス自身が崩落に巻き込まれては魔法を維持できない。
そのまま瓦礫に埋もれるように着地して、痛む体で何とかあたりを見回す。
どうやら床をぶち抜いたせいでちょうど下の階に降り立ったらしい。
だがその圧倒的な力よりも、ヨハネスは周りの様子に釘付けになった。
「なっ!?魔物が大量に…!?」
あれほど見なかった魔物はなぜかこの階に集中しており、ふたりを取り囲むようにひしめき合っている。
袋の鼠だ。
襲われたらひとたまりもない。
「くっ…!こんな時に…」
「ば、
だがヨハネスの予想は外れ、その一言を皮切りに魔物たちは一斉に逃げ出した。
「うわああっ!
「誰だよ!今日は上の階で寝る支度してるから下には来ないって言ってた奴ー!」
スライムやゴブリンのような低級モンスターから、オークなどの上級モンスターまで手を取り合ってその場を後にする。
ヨハネスの横をゾンビが泣きながら逃げて行った。
場はまさに阿鼻叫喚、蜘蛛の子を散らすようなという表現がぴったりであった。
「っ…!」
そして一般的には化け物と呼ばれる彼らがそうまでして避けるのはただひとり。
「お、お前は何なんだ…!?」
イヨリ。
本名は
日本から異世界に来ることになった幼気な少女であることに間違いはないのだが、残念ながらそもそもが普通の女の子ではなかった。
小柄な体格も柔らかな物腰も今と一切変わりはなかったものの、ちょっとした喧嘩師のようなことをしていたのだ。
困った人を助ける正義の味方と本人は思っていたが、当時付けられた二つ名は
例え世界が違っても今も昔も変わらないあだ名が付けられるとは彼女の人間性をよく表した話である。
「くっ…!貧乏人のくせ、にっ!?」
それでもなお悪態をつくヨハネスにイヨリはまっすぐ近寄り、何の大振りな動作をすることもなく彼に向かって踏み込む。
勢いで尻餅をついた彼の足の間、股間のすぐ手前の床が嫌な音を立ててへこんだ。
「っ……!」
ちびりそうになった。
なんなら少し漏れた。
そしてヨハネスは理解した。
上の階に1匹足りとも魔物がいなかった原因も。
彼が追っていたとんでもない魔物というやつは目の前の少女であることも。
「はい。ヨハネスさん」
優しい声にびくりと震える。
イヨリはゆっくり腰を屈めて、先を続けた。
「私の価値が貧乏人なら、あなたの価値は?」
恐怖のあまり歯が当たってガチガチと音を立てる。
それでもなんとか声を絞りだし、彼は小さく呟いた。
「む、虫けらです…」
「その虫けらが私のごはんを食べちゃったようなんですけど」
「べ、弁償させて頂きます」
先程の尊大な態度は残らず消え、小さくなったヨハネスが小動物のように震えながら返事をする。
イヨリはそのまま続けた。
「で。ヨハネスさん。私の胸は?」
「っ!?」
「私の胸、は?」
「お、大きい、です…?」
消え入りそうな声でヨハネスが呟く。
これで良かったのかと恐る恐る彼女を見ると、イヨリはとっても満足そうに微笑んだ。
「は~…やっちゃった…」
オルガ村の自宅で、イヨリは天井を見上げぼやいていた。
その腹の上には紙袋。
イヨリには手が出ないような高級なお菓子やらおかずやらがパンパンに入っている。
誰に買って貰ったのかは一目瞭然で、そして彼女を悩ませるのはその贈り主である。
「どこかで聞いたことのある名前だとは思ったんだよねえ…」
イヨリがちらりと机の上の新聞に目を走らせた。
その見出しには「第4王子であり騎士でもあるヨハネス様がたったひとりで最恐ダンジョンから無事生還!」とでかでかと書いてある。
挿し絵として付けられた似顔絵、その眉間の皺には見覚えがある。
ありすぎる。
「そりゃあ人に命令することに慣れてる筈だよね…」
『お主…せっかく与えてやった命を無駄にする気か…』
そんな彼女の頭上がふぁーと光り輝いて、神々しい声が降ってきた。
神々しいのも当然で、声の主は神である。
言葉通り、この世界の神。
そしてイヨリがこの世界に来ることになった原因である。
「無駄にしたくてするわけじゃないですよ」
『ダンジョンであれだけ恐れられるようになったのも、お主が大暴れしたからじゃったろ。その時も胸に関してオークに馬鹿にされたからって理由だったな』
「わ、私にとってはちょっと力をいれただけなんですよ。世の中のものが脆すぎるんです」
『だからワシ忠告したやん…。ステータスの振り方、もうちょっと考えた方が良いよって』
神が呆れ気味に声を掛ける。
そもそも、伊代里が異世界へ転移することになったのは神々のミスであった。
元の世界でちょっとした手違いがあり、運命の道を外れて龍沼伊代里は死んでしまった。
彼女の運命を補填する為、元の世界とはいかないが年齢も記憶も維持したまま別の世界に転移することを薦めたのである。
その際にいちから異世界で生活するのは大変だろうと、常人よりも少し多めのスキルポイントを渡したのだ。
RPGによくある自分好みにキャラクターを育成できるアレである。
これを自分のステータスに好きに振って良いよと教えてあげると、イヨリはまっすぐな目をして言った。
『乳一択で』
『い、いや、乳に振るとかできないし…仮にこの量を乳に全振りにしようとするとたぶん化け物みたいになるよ?』
残念ながら初期状態から髪や目の色程度なら変えられても、細かくいじることはできないタイプのキャラメイクだった。
そしてイヨリと言えば、乳に振ることが出来ないと理解するやいなや、迷いなく全てを物理攻撃に注ぎ込んだのだ。
勘違いしないでほしい。
スキルに関しては他にもたくさんの種類があった。
いくらでも有効活用できそうな素敵なスキルが。
魔法全般から防御力、女子力高めの料理スキルや就職には困らない鍜冶スキル、一大ハーレムを築きあげられるほどのモテスキルなんてものもあった。
だが彼女は「力こそ正義」との理由で一点賭けを貫いた。
『どこの覇王かと思ったぞ…』
というわけでイヨリのステータスは物理攻撃に全振りなのである。
「いやそこは別に後悔してないんですけど」
『後悔しろよ』
「やっぱりやりすぎちゃったよなあ…は~…」
いくら元々この国の人間ではないとは言えど、王子様にあんな態度をとって五体満足で終わる筈はない。
神だって運命までは変えられないのだ。
きっとそのうちに迎えが来ることになるだろう。
イヨリは深いため息をついた。
「また死ぬの嫌だなあ…」
ヨハネス・フォン・シューバッハはいつもより深く眉間に皺を寄せていた。
その理由はもちろんあの娘のことである。
生まれてから一度も拒絶などされたことはない彼に、あの出来事を笑って流す気概などありはしない。
何せイヨリはやり過ぎた。
王子に拳を向けただけでは飽きたらず、脅した上に巨乳であると嘘をつくことを強いてしまった。
ヨハネスにとっては生まれてはじめての屈辱であったのだ。
(行かねばならん)
第4王子である彼に無礼を働いた娘の元に。
(何らかの措置をとらねばならん)
そうでもしなければ彼のこの激情はおさまらない。
「王子」
馬車の扉を恭しく開けられ、ヨハネスが群青のマントを煌めかせて地面に降りる。
一体なんの騒ぎだと村の者が人垣を作るが、それを無視して彼は玄関の前に立った。
横の従者に呼び鈴を鳴らすよう目配せする。
重苦しい雰囲気とは裏腹に呼び鈴は間の抜けた音を発し、やがてばたばたと扉に近づく声と足音が響いた。
「はーい…ぎゃっ!」
扉を開けたイヨリが、玄関先の様子に悲鳴をあげる。
ところが彼女が身構えるよりも、ヨハネスが動く方が早かった。
背中に隠していたものを目の前に突きだし、あらんかぎりの声量で叫ぶ。
「まずはお友達から宜しく頼む!!」
突き付けたのは剣ではなく薔薇の花束。
叫んだのは処刑の日程ではなく愛の告白、その第一歩。
ヨハネスの頬は真っ赤に染まっている。
あの出来事のあの瞬間、俺様騎士は生まれてはじめて自身に屈辱を与えた転移娘に恋をしたのだ。
「……」
それをしばらく見つめた後、イヨリは激しく音を立てて扉を閉めた。
俺様騎士は転移娘に恋をする エノコモモ @enoko0303
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