淡雪の恋

降るごとにつもりにつもる雪のごと君を思へばかこちたるかな


懸想文に物憂げな女人。殿は微笑する。


清らなる月の女人の吾妻ゆえ雨雲隠し雪ぞ溶けなむ


呆れるも、髪を撫でられれば女人はその身を委ねる。


朝まだき。返り歌を詠む。


雪の下花の凍えはあはれなり風しも種を他へ運べよ


~*~


超訳


降るごとにつもりにつもる雪のごと君を思へばかこちたるかな

→好きで好きで苦しいくらいです!


清らなる月の女人の吾妻ゆえ雨雲隠し雪ぞ溶けなむ

→マイハニーは僕のもの。叶わぬ恋で可哀想。


雪の下花の凍えはあはれなり風しも種を他へ運べよ

→他の素敵な人を見つけて下さい。

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