ひみつのともだち

病気の僕を見舞いに、真夜中彼は窓からやってくる。

「だいぶ悪いね。もう会わない方がいい」

「どうして?」

「だって君、もう保たないよ」

そういう彼には影がない。僕は笑って手を差し伸ばす。

学校に馴染めなかった僕。唯一の友達の彼以外何もいらない。

「連れて行ってよ。……今夜」

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