言えない独占欲
廊下でスキップする野々宮は突然くるりと回る。広がった制服のスカートの裾の危うさに、すれ違う男子達が振り返る。
呼ぶと、たたたと駆け寄ってレポートが褒められたの義道くん! と喜ぶのを遮って、廊下での奇行をやめろと言う。なんで? の膨れ顔から目をそらす。
言えるか、んなこと。
~*~
義道くんと、その叶わぬ恋人、野々宮でした。
2人は、既出の拙作「Stairway to Heaven」に出てきます。
これはブロマンスの物語ですが、ちらっと義道くん青春の恋についても出てきているので、そこらへんも注目して頂けるとありがたいです。
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