梅一枝

仕事付き合いのビールの味に耐えかねて、松鞠を訪ねた。私の隠れ家。

マスターの唇に私の名前が馴染んだ頃、「強めで、ベリー系だけど柑橘交ぜて甘過ぎないものを」とわがままを言った。

それは私の夢。

マスターは微笑むと、夢の1杯をそっと差し出してくれた。


~*~


行きつけのバー 松鞠で「梅一枝」を作ってもらったときのエピソードです。

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