第38話 張承《ちょうしょう》:人格者として知られる呉の賢臣・張昭の子

張承ちょうしょうは字を仲嗣ちゅうしといいます。

呉の賢臣・張昭ちょうしょうの子です。


若くからその才能を知られ、諸葛瑾しょかつきん歩隲ほしつと交わりを結んでいました。

勇敢でまっすぐな人柄で、絶えず自分を磨き続けたといいます。


長沙西部都尉に就任したときには山住民族の不穏勢力を討ち、精兵1万5000人をその配下に加えました。

また人物鑑識にも優れ、呉のために才能のある人材を抜擢していきました。まだ若かった諸葛恪しょかつかくに対しては「いずれ諸葛家を滅ぼすであろう」と予言しました。


思いやりのある人物で、志ある者たちは皆、張承の門を叩いたそうです。

六十七歳で亡くなり、定侯とおくりなされました。


子の張震ちょうしんは諸葛恪が誅殺されたときに、一緒に死んだといいます。

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