第28話 何晏《かあん》:風流をきわめた快楽主義者
妹が皇后になったことで大将軍にまでのぼった肉屋、
何進が
文学を好み、おなじく文学者である
玄学というのは『老子』や『荘子』などの道教思想を儒教思想と交えて研究する学問で、ありのままに生きるという「無為」を重視しました。
何晏の生きざまはまさに自由奔放。色を好み、「五石散」という覚せい剤を愛用するといった快楽主義者です。
また自己愛が強く、つねに白粉を手放さず、歩くときも自分の影をふりかえって眺めるほどだといいます。
しかし
このときに司馬懿は、曹爽派の者たちの裁判をわざと何晏に担当させました。
何晏は殺されたくない一心で処刑者のリストをつくっていきます。
しかし最後に司馬懿は、
「まだ処刑せねばならぬ者の名前が足りないだろう」
といいます。
何晏は自分のことだと気づき、泣く泣く自分の名前を書いて処刑されたといいます。
ただの快楽主義者ではなく、玄学の基礎を築き、完全な形で残る最古の論語注釈書『論語集解』を編纂したことから後世でも評価されている人物です。
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