復帰⑧
さて、私がじゅうよんちゃんをプレイしているのは、主に寝る1〜2時間前だ。
その時間にRPG系をプレイすれば、これがじゅうよんちゃん出なくとも眠気には襲われる。
オフラインのRPGなら寝落ちするのも良いが、オンラインではそうはいかない……。
それでもまぁ、睡眠誘導剤としても使えるかと考え直し、今日も経験値を稼ぐのである。
【悪食な山賊たち】の後半戦、山賊たちの拠点奥深くにまで【拐われた男】を救出に向かったのだが、最後の男は接触すると敵が複数ポップするタイプだった。
FATE同様、複数を一度に相手するのは危険——ポップさせては下がって距離を取り、なんとか一体だけを釣り出せないかとやって見たが、思った以上にイベントMOBの行動範囲が狭い。
だが、【拐われた男】のいる位置は山の窪みに作られた簡易な集落、もしくは祭壇といったような場所。
その周囲には高低差があり、ほんのちょっと走るだけで上を取れる……コレだ。
私——MOBを地形ハメするのが大好きで……。
近年のゲームでは結構対策されていてハメ殺すことは難しいし、じゅうよんちゃんもほとんど出来ない。
実際にイベントMOBをポップさせて山を駆け上り、上を取ってもハメられるわけではない。
その高低差の隙にバディ:チョコボとタレットにヘイトを稼がせ、私が必然的に1対1になるよう仕向けるだけだ。
この作戦が功を奏し、【悪食な山賊たち】を難なくクリア。
そして同時に、じゅうよんちゃんのヘイト仕様の隙に気づく……。
このゲーム、歩くだけで登れない位置からの攻撃によるヘイト上昇率が恐ろしく低い?
その状況下で戦闘できる場面はほとんど無いだろうが、高所から飛び降りてオブジェクトの上に乗り、そこから攻撃を仕掛けると目の前のタレットに夢中になり、遠距離攻撃をし続ける私の方には近寄りもしない。
ふぅむ……この状況下での戦闘、どうやら検証をし続ける価値がありそうだ。
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