ユニコーンからの伝言
勝利だギューちゃん
第1話
ユニコーン
額に鋭利な角を生えた、馬に似た空想上の動物・・・
日本名は、一角獣
88の星座の、ひとつでもある・・・
しかし星座に疎い俺は、どれが一角獣座かは、わからない・・・
「あなたは、もっと勉強しなさい」
どこからか、声がした・・・
「誰だ?」
辺りを見回しても誰もいない・・・
「・・・きのせいか・・・」
そう思い、窓を閉めようとする・・・
「どこ見てるの?上よ上」
ベランダに出て、上を見上げる・・・
そこには、いた・・・
確かにいた・・・
見間違いではない・・・
伝説の動物、ユニコーンが・・・
「あなた、ユニコーンは好き?」
「えっ?」
「ユニコーンは好き?」
「まあ・・・好きかな・・・」
ユニコーンは、微笑んだ・・・
口調や声からすれば、メスでいいのか・・・
「乗りたい?」
「えっ?」
「私に乗りたい?」
ユニコーンが声を掛けてくる・・・
「乗りたい・・・と言えば、乗せてくれるの?」
「いいわよ。どうぞ」
そういって、ユニコーンの背に乗る。
「合格ね!じゃあ出発」
そういって。ユニコーンは空へと浮上した・・・
「ユニコーンは、空も飛べるんだ」
「まあね」
時折、いななきを上げるのは馬だからだろうか・・・
まあ、細かい事は、やめておこう・・・
「あなた、何座生まれ」
「俺?双子座だけど」
「わかったは・・・」
そういうと、ユニコーンは速度を増した・・・
ユニコーンの乗り心地がよかったのか、俺はいつの間にか、眠りに落ちた・・・
「起きて・・・着いたわよ」
ユニコーンに起こされる。
そこには2人の、少年がいた・・・
瓜二つ・・・双子の兄弟か・・・
「この二人の名前、双子座ならわかるよね」
「サガとカノン」
「漫画の話じゃなくて、真面目に答えて」
ユニコーンに怒られる・・・
「兄がカストル、弟がポルックス」
「さすがだね」
他の星座は全く知らんが、自分の星座だけは調べておいた・・・
まあ、何の得にもならんが・・・
「あなたは、星占いは信じる?」
ユニコーンが話しかけてきた。
「いや、あまり信じないな・・・」
「どうして?」
「どうせ、根拠はないでしょ?」
ユニコーンは苦笑する・・・
「確かにね・・・でも・・・」
「でも?」
「当たることもあるのよ」
「えっ」
俺は、ユニコーンの言っている意味がわからなかった・・・
「双子座生まれの指名は、新しい物を見つける事なの」
「えっ?」
「今、あなたは新しい物を見つけたわ」
双子座なんて、昔からあるだろうに・・・
「あなたは、一か所にとどまっては行けないわ」
「えっ」
「あっちこっちに移動して、刺激を受けて、それを伝えたくてあなたを連れてきた」
「じゃあ、俺は双子座生まれでなかったらどうしてた?」
「それは、私の役目ではないから・・・」
その後の事は覚えていない・・・
気が付いたら部屋にいた・・・
ただベットの上には、ユニコーンのぬいぐるみがあった・・・
あの、ユニコーンとそっくりのぬいぐるみが・・・
あれ?ユニコーンは確か・・・
まあ、細かいことは、気にしないでおこう・・・
ユニコーンからの伝言 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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