薄明光線

古都川コウ

記憶の色

透明に追いやられて

消えてゆく色


憂いを帯びた蒼い横顔

はにかむように

泣いていた朱い頬


すべての記憶が

美しく昇華するはずもなく

包み込まれるように

受け入れられるはずもない


それでも

凛とした花に彩られ

旅行く君に、どうか幸あれ

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