川柳1句短歌1首「忙殺と余暇」

よむも良し かくもかくるも ふける夜の

真に良きは 寝るに良きかな


 読書も良いな。詩を詠じるのも良いな。

 文章を書くのも良いな。絵も良いな。

 楽器をかき鳴らすのも運動だって……。

 こうも月が満ち欠けしてゆく穏やかな日常の中で、

 更ける夜に耽る最高の行為はやっぱ睡眠だよね。


【解説】

やや強引ですが色々掛けています。

・よむ…読む、詠む。

・かく…書く、描く、掻く、斯く。

・かくる…駆く、欠く、隠る。

・ふける…耽る、更ける。



社畜より 家畜の方が グルメだね


 デスクで菓子パンを頬張りながら、ディスプレイに映るまとめ記事の列を眺める。

 ――ほほう、どこそこの農場では家畜にこんなものを……高級になる訳だ。

 手に持った税込み一三〇円の餌と彼女らの食事を見比べる。どちらも企業努力の賜物だが、この差はいったい何なのだろうと悲嘆に暮れる昼休憩であった。

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