短歌2首「下着」

布捲れ その先の布 求めては

雄をからかう 風のいたずら


 ひらひら捲れるその一葉、もう少し上まで舞ってくれないか。

 風よ、働け。お前の頑張りに全てが懸かっている。

 お? お? 惜しいなぁ……。

 一喜一憂していると、何だかお前に遊ばれているようだ。



清き白 淫靡な黒も はずせない

パステルも良し 原色も良し


 とある日のことである。

「パンツどんなんが良い?」

「ボクサーかトランクスなら何でもええわ」


 しばらく経って、また別の日のことである。

「パンツどんなんが良い?」

「白とかええなーと思う。黒もギャップがあってええなー。パステルカラーって言うん? ああいう淡いのでふりふりな奴とかやと最高。派手な原色系もチラッと見えたらなかなか趣きがあって……」

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