あの空の上で
囲会多マッキー
第1話
夏も終わりそうな今日この頃。1人の少年が命を絶とうとしていた。彼の周りには沢山の動物が心配そうに見ている。しかし、ひと時の心配が終われば彼等は森の中へ消えた。
×××××××××××
「おーい!」
「こらこら。あんまり慌てなくても逃げないわよ」
「あ! あれ、なんなの?」
「あれ? 見に行ってみようか」
「うん!」
これが最初で最後の楽しい思い出の欠片だった。
それから家族はバラバラになり、終いにはお姉ちゃんまで居なくなってしまった。両親は共働きで
近くにも友達は居なかったので唯一の遊び相手だった。
僕はそんなお姉ちゃんが居なくなることに耐えられなくなった。しかも、1番の僕の理解者だったお婆ちゃんも天国というお空の上の世界に行ってしまった。
お婆ちゃん⋯⋯戻ってきてよ⋯⋯
お願いだよ⋯⋯戻ってきてよ⋯⋯
もう一度⋯⋯よしよしって言ってよ⋯⋯
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