7章 ここはわたしたちのいえ

 きしとひめさまがもりのいえにつくと、かったものをしまいはじめました。


「ん?」


 けれどきしは、じぶんたちをおいかけてきたへいたいをみつけたのです。


「ここにいろ。すこしでかけてくる」


「はい」


 きしはひめさまにいいつけると、けんとよろいをみにつけてそとへでました。



「なんのようだ」


 きしはけんをへいたいにむけていいました。


「ひめさまがこちらにいらっしゃるはずだ!」


 へいたいもけんをとると、きしにむけながらいいました。


「ひめさま? そんなひとはいない」


「うそをつくな!」


 へいたいはけんをふりかざすと、きしにふりおろしました。


 しかしきしはけんをひらりとかわすと、へいたいのてをにぎりながら、けんをのどにつきつけました。


「そうだ、うそだ。けれどもここは、わたしたちのいえだ。おまえたちがきていいばしょじゃない……!」


 そういうと、へいたいをつきとばしました。


「つぎはこうはいかないぞ!」


 へいたいはそれだけいいのこすと、おうさまのところへかえっていきました。

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