第2話

 カーテンを開けた窓から、朝の気持ちいい光が差し込んでくる。窓を開けて新鮮な空気を吸い込めば、清々しい気持ちになる。顔を洗ってしっかり目を覚ましたら、二段ベッドの上で寝ている双子の弟、西条星を起こす。


「星ー!起きてー!朝だよー!」

「んんっ…あと5分…。」


 星は朝が弱いため、全然起きない。仕方ない、いつものあの手を使うか。


「起きないんだったらたか兄呼ぶよ?」

「それはダメ!」

「おはよう。」

「ちょ、もー!起こし方セコいって!あと10分は寝れたじゃん!」

「今日は入学式なんだから、早めに起きて支度してって言ったよ。」

「そうだけどさぁ…あ、先に着替える?」

「お兄達うるさくなりそうだし、汚したくないから後で。」

「そうだな、それがいいや。」


 僕たちがお兄達を少し煙たがっている理由、それはお兄達を見ればわかる。

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