2:37

2:36の平行世界です

プロットBを選んだ場合


「だったらぁ~いっそのことお姫様役をやらせればぁ~? とりあえずプロットA、B、二つ考えたけど」


AB

「「えっ!?」」


※プロットBの場合


― 文化祭当日 ―

演劇の題名は『ドキッ! BOYだらけの灰被りの少年』


兄A(サッカー部部長:赤いタキシード)

「ん? シンデレラ。ここは掃除をしたのかい?」


シンデレラ(演劇部部長:ボロボロの作務衣姿)

「す、すいません! すぐやります」


姉A

「このぉ、お・ば・か・さ・ん! (ほっぺプニ!)」


観客(女子)

「きゃあああぁぁぁ!!」


兄B(テニス部部長:青いタキシード)

「ダメだよシンデレラ。雑巾がけはね、こうやって、やさしく拭いて、そして腰を使ってね」


シンデレラ

「は、はい……」

(ど、どうなってるんだぁ? 手を重ねて腰にも手を回してきて!? こんなの台本にもないぞ!?)


観客(女子)

「きゃあああぁぁぁ!!」


継父(バレー部部長:紫のタキシード)

「みんな、お城のインターハイへ行くわよ。シンデレラは補欠でベンチで待機ね」


兄AB

「シャッ!」


シンデレラ

「し……しゃ……?」


― 舞台の袖 ―


A

「さっすがイケメン揃いの運動部部長! 衣装もメイクもバッチシ決まっているわ」


「女子のハートも釘付けね。一部の男子がキモイ息を吐いているけど……」


「そしてとどめは……っと」


― お城の舞踏会 ―


王子(バスケ部部長:きらびやかな王族の衣装)

「おおっ! なんと美しいふくらはぎ。わたくしとダンス……いや、ワンオンワンをやりませんか?」


シンデレラ

「い、いや、バスケは苦手なので遠慮しま……」


王子

「誰でも最初はそうさ。はい! ボールはキミからね。まずはドリブル、いいよいいよその調子、はい! そこでピポット……ピピーー!」


シンデレラ

「えっ!?」


王子

「ダメだよ今のはね、(あごクイッ!)ト・ラ・ベ・リ・ン・グ!」


観客(女子)

「きゃあああぁぁぁ!!」



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