第10話 陰謀の始まり

レイラとカムラが婚礼式を挙げたことをきっかけにとある噂が広がった。


レイラに冷たい視線が向けられた。


生徒の内緒話が、レイラの耳に入ってきた。


生徒A「浮気?」

生徒B「レイラ様がそんなことするはず……」

生徒C「でも、タム様がいっていたなら間違いないはず……」


内緒話を聞いた、カムラは反発した。


カムラ「お前達、この国の皇太子妃が、下品なことをするはず、ないだろ、内官のイムが証言してくれる」


タムラ「その内官殿と噂になったのですよ」


カムラ「証拠はどこにある?」


タムラ「タイム・バック」


タムは、魔法で証拠画像を見せた。


レイラとイムが2人きりで話している様子が初等部のころから写し出せれている。


タムは、黙ってみることしか出来なかった。


タムラ「この証拠を、我が帝国の取り締まり機関に提出しました。もうすぐ、レイラ様に、皇族法 第3条ならびに、第12条、学院の学則第14条を違反した罪として、逮捕状が出ることでしょう」


レイラ「私は、何も……。」


タム「陛下を騙した罪である、皇族法第1条も適用しないと兄上様」


タムの後ろには、取り締まり機関の役人がいる。


タム「ファナリス学院 2年Sクラス レイラ・クロナ、ならびに執事のイム、3年Sクラスレイ・クロナ を取り調べろ」


カムラ「まだ、逮捕状は出てないだろ?」


タム「逮捕状が適用されるのは、帝法のみ、皇族法と学則は適用されません」


カムラ「だか、皇族法での取り調べは皇帝陛下の許可が……」


タムラ「許可が出たので、申し上げていますが」


カムラ「なぜ……」


レイラ「お兄様は関係ない」


タムラ「皇太子妃様、皇太子殿下を騙した罪は一族の大罪です。皇帝陛下のご所望によりイム以外の使用人の罪は無しとします。」


タム「人として、最悪だね」


アムラ「まだ、皇太子様なのだから口を慎め」


タム「もうすぐ、奴隷になる人間に慎む必要はありませんわ、兄上様」


カムラ「奴隷はやりすぎだろ、大体この帝国は奴隷制度など存在していない」


アムラ「今はです。左大臣様が可決すれば通ります」


タム「時間がもったいないわ、罪人を捉えなさい」


役人「かしこまりました、皇太子妃様こちらへ」


役人に案内され、レイラは連行される。


レイラ「皇太子殿下……」


レイラがカムラに何かを伝えようとしたが、タムに阻止された。


タム「お前が、皇太子様と口を聞く権限はない、手錠を掛け、口を黙らせろ」


役人「タム様、それは……」


タム「嫌なら私がやる」


タム「デス・ブラ……」


タムラ「禁断の呪文を大衆の前で使うな」


タム「ですが、兄上、使わないと……」


タムラ「お前の目的が達成できるチャンスは今なんだ」


タム「わかりました。」


小声で果たしていたので、周囲の人間には聞こえていない。


レイラは、タムに手錠を掛けられ、取り締まり機関に連行された。


タムラ「俺は残りの罪人を捉える、タムは取り締まりを頼む」


タム「わかりました、兄上」


タムラ「やり返して来い」


イムとレイ、理事長と右大臣も連行された。


ー刑事塔ー


罪人達が収納されている塔である、帝法を元に、罪を侵した物の処罰を決める機関だ。

レイラは、取り調べを受けていた。


タム「あなたは、皇太子様を裏切り、執事のイムと恋仲になった。違うか?」


レイラ「違うわ、彼は執事として務めを果たしていた」


タム「これが証拠だ」


タムは、写真を複数枚レイラに見せた。


レイラ「執事ならいつもそばにいるのは当たり前」


タム「その執事とやらは、拷問を受けているようだがな」


レイラ「イムなら、聞かないわ」


タム「魔法が使えたらな」


すると、タムは魔法を使って拷問の様子を見せた。そこには、倒れ込むイムの姿があった。


レイラ「イム……」


タム「お前が自白しない限り、イムの拷問は永久に続く」


レイラ「何もしてない、イムは関係ない。辞めて」


タム「ほう、たかが執事しかも、聞いたところによると、身寄りのないやつじゃないか。クロナ家の執事はちゃんとしていると思ったのだが」


レイラ「覚醒魔法……」


タム「帝法21条 帝国機関の覚醒魔法使用、適用 、罪人レイラを捕らえろ」


タムは、覚醒魔法を防御し、レイラは倒れた。


役人「ですが、クロナ家の……」


タム「命が欲しいだろ?」


役人「わかりました」


役人は倒れたレイラを牢屋に連れていった。


ー牢屋ー


裁判前の罪人を捕えている場所である。


イム「お嬢様、お嬢様」


イムが小声でレイラを呼ぶ


レイラ「イム、大丈夫?」


イムは、拷問で傷だらけだった。


イム「はい、慣れてますから、お嬢様は?」


レイラ「気絶してる間に魔力が吸収されたみたいで」


イム「僕の魔力を分けます」


レイラ「大丈夫よ、1日もすれば回復するから」


イム「お嬢様は、裁判ではありませんか?魔力がないと」


レイラ「なんとかなるから、大丈夫。おやすみイム」


レイラは眠ってしまった。


イム「おやすみなさい、お嬢様」


ーファナリス学院 生徒会室ー


釈放されてきた、レイと理事長、右大臣は生徒会室でレイラとイムの救出会議をしていた。


レイ「恋仲でないことを証明するには……」


ウム「証拠は無いんだろ?なのに、皇太子妃様を捕えるって……」


ライ「レイラ様とイムは、幼なじみのような特別な関係です」


右大臣「誰にも言ってないが、奴隷市場から逃げてきてね」


理事長「イムが、うちの屋敷に潜んでいたんですよ」


レイ「ここにいる人は信頼できるから話すね」














































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