さびしい駅
このお話もやはりローカル線である、宗谷本線を描いたものです。日本最長の盲腸線と言われる宗谷本線ですが、もっとも魅力的な電車なのではないかと、私は思っています。
このお話の主人公は蘭です。蘭はローカル線に対して、杉ちゃんとはちょっとちがった考え方を持っているようですね。本文を読んで確認してみてください。
宗谷本線の沿線上に、瑞穂駅という駅がありました。駅の名前は不詳ですが、本当に閑散区間の中にある、小さな駅です。しかし、その駅、なぜか駅の中に花壇が設置されており、定期的に手入れもされているようです。利用者もほとんどない、まさしく究極の秘境駅ですが、なぜ、花壇だけが手入れされているんでしょう。其れだけ愛されている駅なんでしょうね。だから、人は利用しなくても、寂しい駅とは言えないかもしれないです。
このシリーズの重要人物である水穂も、本人は自分の事を寂しい存在だと思っているようですが、実はそうではないのです。彼に好意を寄せている人は何人いるのでしょうか。人間の心を動かすことができる人物はそうはいません。今の時代、付き合いが煩わしいという気持ちのほうが大きいですからね。人を動かすのって、かなりのテクニックが必要なんですよ。
それができてしまう水穂さんは、ある意味こういう所では天才かもしれません。単に見た目が美しいからというだけでは、人を動かすことはできませんから。彼のどこに、女性たちは惹かれるんでしょうね。そういうところに魅力がある人物に私も出会いたいなと思ってしまいます。
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