本篇14、杉三音楽まつり

気を取り直して再び音楽ネタと行きましょうか。このお話で登場してくる音楽まつりは、実際に静岡で夏に開催されている音楽まつりを元にいたしました。静岡市で年に一回開催されているのですが、一般公募でオーケストラのメンバーや合唱団のメンバーを募り、世界的に有名なソリストを交えて演奏するというものです。世界的な大スターと一緒にやれるということで、現在参加者は増えているようです。声楽を習っている私の母も、2018年に参加していました。演奏が終了した後、有名人と食事ができるというので、そこを狙っている人も少なくないようですが、、、。

まあそれはさておき。

いつも書いていることなんですが、音楽って何のためにあるんでしょうね。それが不思議でなりません。聞くことは誰でもできますが、やってみたいとなると、こぞって生活にならないからと言って反対する学問です。

それなのに、一部の人は、永久に魅了されてしまい、時には身を破滅させることもあるでしょう。まあ、そうならないように、こういう音楽まつりがあるんだと思うんですが。

基本的に、作品を通して訴え続けることですが、音楽は上級階級だけにしかできません。労働者は手を出してはなりません。誰でもできるという学問ではありません。それを知っておかないと、家庭は崩壊、人生も崩壊。ただの廃人として生きるしかない。

しかしながら、なぜかそれが一貫して伝わっていかないのも、音楽の魔力です。魅力ではありませんね。魔力です。

何でかなあと思うのですが、どうもそういう麻薬のような作用をしてしまうのが音楽というもののようです。それってある意味、覚せい剤とか、そういうものに近い可能性もありますね。だから、人間、一人では生きていかれないというのはまさしく名言で、一人で何か解決しようとすると、こういうものにのめりこんでしまい、実生活が破損してしまうという結果に陥る人が出るわけです。だから、普通の世界と芸術の世界というのは混同してはいけないのです。中途半端にかかわっていると、決してよい作品というものは出てきませんし、生活が乱れ、周りの人からの評価も最悪。そして何よりも辛いのは、本人ではなく家族であるということ。これを忘れてはなりません。人間である以上、生きていかなきゃならないのですからね。

人間社会にいる以上、階級は必ず生じますし、飛び越えることなんて絶対にできないわけですから、無理矢理上級階級のものを体験させるよりも、その階級の中でできる楽しみを見つけさせること。これが、一番大切なのではないでしょうか。

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