本篇13、きらきらぼし

このお話は、ママ友というか、母親同士の嫉妬というものをネタとして書かせてもらいました。後半に行くにあたって、盛り上がっていくタイプのお話です。

よく、子ども時代に皆さん経験あると思うんですが、「友達が持っているものが欲しい!」と親におねだりしたことがありますよね。私も、母に本当によくおねだりして、まったくなんでもかんでも欲しがるもんじゃないわよ、なんて叱られた記憶があります。

でも、代用できるものがあれば、ほしがらずに済むこともありますし、友達が持っているものよりすごいものがあって、ほしがらずに済むこともあります。

かといって、まったくほしいと言わないのも、ちょっと心配ですが。

友達というのは、一昔前はかけがえのない仲間でした。同じものを持って、一緒に遊んだり、遊び方を教えてもらったり、そういう存在でした。そういうときは、単に一緒に遊ぶ仲間くらいしかとらえてなかったような気がします。ただ単に、一緒に楽しく過ごせればそれでいい。損得勝ち負け何も在りません。

そういう存在がいて、初めて、敵というものを意識できるのではないかと思います。

敵は、味方の反対言葉ですが、周りが敵ばかりであれば、本当に生きていられなくなってしまいますよね。四面楚歌という言葉の通りです。

今は、早くから受験をしたりして、レベルの高い学校に行くのがお決まりになりました。よく、今は受験に専念しよう、友達なんて、学校に行ってからでいいよ。なんていわれますけれども、それではちゃんとした付き合い方が身につかず、変な嫉妬心ばかりが育ってしまうようです。

そうなると、本当に世の中を渡って歩くのは疲れてしまいます。

損得何もなく、ただの遊び仲間という存在がいないと、人間、ただ嫉妬だけの、哀れな存在になってしまうのです。

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