幕間


 突如として現れた侵略者、機械生命体、通称【ヴァズ】


 奴等の狙いは、この星の海底に眠っている地下資源。それは、人類にとっても必要な物だった。そして、当然のように私達とヤツらは戦闘状態へと突入した。


 ヴァズは採掘に最適な場所を探して洋上プラントを建設した。人類も同様に、洋上プラントやビオトープを設置していた。その人類が開発した施設が、ヴァズの攻撃を受けるのは必然だった。前触れなく現れる敵の奇襲に敗戦の連続を余儀なくされていた人類は、その生存圏を奪われていく。


 奪われ続けであった人類は、反撃の狼煙を上げた。長い旅路の中で廃れていった軍隊という組織を再生し、少ない資源を用いて軍事力を養い。ヴァズへの抵抗を開始した。


 あれから二十五年、人類は依然として戦い続けている。



 解放の兆しは、未だ見えない──



 ──ヴァネッサ・アルブライトン 艦長日誌より一部抜粋──

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