葵&裕希編

裕希「おはこんばんちは、裕希と葵の三分間くっきん」


葵「まずそれ古いだろお前」


裕希「朝昼晩に対応できる素晴らしい挨拶だと思うんだけどな」


葵「一応時代を考慮してください」


裕希「んー、じゃあグローバルな観点から、

   Guten Tag,God dag,Buenas tardes,Bonjour,Buongiorno,Buonasera,Здравствуй」


葵「その辺で止めてくれどこの国だよそれ。あと何故グローバルで英語が出てこない……。

  それと最初に言い忘れたんだが、俺達もやるのか? これ……」


裕希「便乗、という単語をご存知ですか」


葵「知ってるけどさ」


裕希「という訳で三分間クッキングです」


葵「どうしてもやるんだな……」




裕希「今日の料理は! ……は!」


葵「……?」


裕希「アオが全部やってくれます」


葵「丸投げにもほどがあるだろうお前ぇ!!」


裕希「よく考えたら、俺、料理とかしたことなかった」


葵「なんでそれで便乗しようと思ったんだよお前は!!」


裕希「というわけで後は任せた! 後始末(試食)は任せろ!」


葵「なんで俺が……」(さくさく野菜を切り出す)


裕希「……なんか解説しないの?」


葵「残念ながらそこまで俺は器用に出来ていない」


裕希「うーん、じゃあ喋るのは俺がやるのでいっか。

   えーっと、今、キャベツとベーコンを細かく丁寧に切っています。いーですねー家庭にある材料で上手くやってますねー。

   あっ、傍らでパスタを茹ではじめました。前の二人がお菓子とおかずだったから主食系で行こうというわけですね。おっとパスタが茹で上がり、冷蔵庫から牛乳を取り出したぞいったいどうするつもりだー?」


葵「気が散るわうるさいわ何で俺がこんなことしてるんだわで恥ずかしくてすごく消えたい……」


裕希「まあ頑張れよアオ」


葵「誰の所為だと思ってるんだ貴様」(でも作ってる)(いい人)




葵「……と、いうわけで出来ました」


裕希「うわ普通にうまそう」


葵「いや食うなよお前! 後にしろよ!」


裕希(食べながら)「美味ぇ。えーっと、じゃあこの料理のお名前はー?」


葵「え、えぇと……青春ときめきパスタ?」


裕希「本当ネーミングセンスは皆無なのなお前」






+++++



琴美「オチ? そんなものこの人たちに求めるなんてあなたも大概馬鹿ですね」


潤「あんたが一番最低だこの漆黒!!」


琴美「何を仰るんですかタラシさん。仕方ないですねこちらの料理をどうぞ」


潤「ひゃっほうこーちゃんなんだいそれ! イカスミ?」


琴美「墨汁です」


潤「食わせる気すら皆無!!」






(フェードアウト……)

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