言語
甘井ふたば
言語
50世紀。科学技術が発展し、思っている事を強く念じるだけで会話が可能な腕時計型の機械が発明された。
日本企業が開発した機械で、今では世界中どこの国でも使用されている。
世界中どこの病院で生まれてたとしても、その腕時計型の機会が病院で分け与えられるからだ。生年月日は勿論のこと、財産や年収を始め全ての情報がそれにより管理されている。21世紀に日本でマイナンバーというものが導入された。管理システムの原型はそれを元に作られている。
その開発から約1919年経った今でもその機械が私達の生活に欠かせないものとなっている。全ての人間は声を発し喋ることをやめ、この機械を通して意思のやりとりをしている。直接脳内に意思を送るため、言語の違いは関係ない。
そして今、この地球で使用されていた言語の研究がされている。昔の人間はどのようにしてコミュニケーションを取っていたのか。
最初の研究は日本語だ。
(お~い、浩二!昔はTwitterというものがあったのを知っているだろ? そこでよく送信されている文章があるんだが、見てくれるか?)
(分かりました。田戸先輩)
(これだ)
「114514」
(なんだこの数列は。いち、いち、よん、ご、いち、よん?今まで数学者が発見した数列にも当てはまりませんね。)
(そうなんだよ……。でも、一日数万回以上も送信されている数字だ。これには重要な意味があると私は思うんだ。)
(そうですね……。あ、もう定時じゃないですか。折角ですし、どっかで食べながら話ません? あ、そういえばなんですけど、この辺に美味いラーメン屋の屋台来てるらしいですよ)
言語 甘井ふたば @Amai_28ftb
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