「本の著者は名乗らない」

軸は人骨、穂は人毛。


御用達の筆は我が子の様に可愛がる。


螺旋に描くは呪詛、

滴る墨は紅く染める。


書斎篭りの記録者は何を想うか、

名無し物語を今宵も綴る。

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