あとがき


 ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。約一年続いた連載でしたが、ようやく完結まで辿り着いた次第です。

 今回は、原作『江談抄』の内容に添いつつ、阿倍仲麻呂や吉備真備の略歴も織り交ぜたような作品を書いてみました。

 原作や史実との違いについては近況コメントにて補足してありますので、気になった方は合わせてご覧下さい。


 さてさて、この先仲麻呂や真備がどのような人生を歩んだのか······史料や先行研究などを読めば諸説出てくるのですが、ここでは敢えて触れないことといたします。ただ、彼らの功績を示す『続日本紀』の一部だけを、拙い意訳ながらあとがきの末尾に記して終幕とさせていただきます。


 これからも彼らの短編や長編を書く機会があるかと思いますが、その時にまた、皆さまのお目にかかることが出来れば幸いです。

 ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。




──『続日本紀』 宝亀六年十月壬戌条──

「我朝学生播名唐国者。唯大臣及朝衡二人而巳」


 この国の学生として、唐で名を上げたのは、吉備真備と阿倍仲麻呂、ただ二人のみである。












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