悠久なる君へ~3300年の記憶~
雛子
第Ⅰ部 砂漠
砂漠
3300年。
そんな遠い記憶を、君は思い出してくれるだろうか。
花を摘んで笑ってくれた記憶を、君は覚えているだろうか。
たとえ君が忘れていようとも、
愛しきあの日々を、
輝きに満ちたあの日々を、
私が、決して忘れはしない。
悠久の時を超え、
我、愛しき汝がもとへ
いざ、帰らん。
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