第9話 立ち上がる

 あまり美味しくない離乳食を食べ始めてから3ヶ月位が経ったと思う……。


 多分、転生してから9ヶ月目位ではないかと予想していた。



 そして、遂に壁に掴まりながらも、自分の足で立ち上がる事に成功した。


 まだ数秒しか立っていられないけど、すぐに歩けるようになるだろう。


 立ち上がれるようになり、今では活動範囲がベットから寝室内に広がっていた。 しかし、未だに寝室から出ていない。


 今までの様に、ベットの中だけの生活よりはすごい開放感だけど、次は外の世界がとても気になっており、空がとても見たかった。


 部屋に窓はあるけど、曇りガラス?みたいな感じで、微かな光は入るけど外の景色はよく見えない窓だった。


 透明なガラスを作る技術が無いのかな?


 もしかしたら技術があったとしても、値段が高いのかもしれない。


 手の届く高さではないから触れないけど、とても材質が気になる。 材質を触ったりするのが好きなんだよな……。


 前世ではある種の変態かつ天才?とか言われていた。




 赤ん坊だから握力は無いが、手を握る事が出来きる様になり、【魔力操作】も指先まで【魔力】を満遍なく送る事が出来る様になったら、【ボール】というスキルを取得していた。


 これも【ボックス】と同様に【魔眼】でしか見えない感じで、【ボックス】を丸くしただけのスキルだった。 未だに使い方はわからないが、撃ち出したりするスキルかもしれない。



 この寝室には本が一冊も無くて、ベビーベット、布団と洋服棚位のシンプルな感じになっている。


 あとは、父親が買ってきてくれた、積み木位だろうか。


 最近は新しい事には挑戦せず、コツコツと【魔力操作】などの能力向上に勤めている。


 どうしてかというと、最近になって両親の会話が一部だけ理解出来るようになってきており、それによると3歳位から両親が【魔法】を教えてくれるような話していたからである。


 両親の話を正しく理解出来ているならば、雷属性が使えて、【魔眼】がある自分はかなりのレアらしく、成長を期待されてる代わりに間違った使い方をすると周りが危ないらしい。


 それを聞いて事故などが怖くなったので、あと2年位は基礎だけを鍛えて、両親が【魔法】を教えてくれるのを待つことにしたのだ。


 両親は元々同じパーティーの冒険者をしていたらしく、母親が妊娠をキッカケにパーティーを抜けて、父親はパーティーを継続しているみたいだった。 特定の依頼者が居るのか仕事としては同じ事を繰り返してるらしい。


 あとファンタジーの定番である冒険者や魔獣もいるらしい。


 しかも、竜とか【魔王】とかみたいなのとか居る世界みたいだし、異世界ファンタジー感が凄いけど、かなり危ない世界みたいだ。


 食事は相変わらず細かく刻んだ野菜スープで、たまに肉の味がした。

 しかし獣臭くて最初は吐きそうになったけど元日本人としては一度口に入れたらマズくても食べろと言われていたから我慢して完食している。 野生の獣を狩ってるのだろうか?

 前世で食べた鹿肉のジビエ料理よりも獣感がすごい。

 放牧された美味しい豚肉が食いたいなと思い始めていた。


 早く美味しいものを食べたいところである。


 言葉は理解出来るようになったけど、まだ喋れないので話せるようになったら母親に料理の基本をさり気なく教えようと考えている。




 目指せ、食卓改善!


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